STYLE PROFILE
ジャポニスム
Japonisme
欧米の絵画やポスターが日本の版画から取り入れた、平たい色面や大胆な切り取りを使う表現。

ジャポニスムの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#292724 | 文字・線 | 11.77:1 | 本文の文字にも使える |
#B83B32 | 主色 | 4.47:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#6E8071 | 補助色 | 3.32:1 | 大きな文字や図形なら使える |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
ジャポニスムのプロンプト例
ジャポニスム風に、輪郭で区切った平坦な色面、画面の端で人物や物を大胆に切る構図、斜めの視点と非対称な配置を取り入れてください。
ジャポニスムの主な視覚的特徴
- 輪郭で区切った平坦な色面
陰影で立体感を出す代わりに、はっきりした輪郭で区切った平らな色の面で形を表します。強い輪郭に囲まれた平らな色面は、北斎や広重の木版画に典型的な特徴です。
- 画面の端で人物や物を大胆に切る構図
人物や物の一部を画面の端で断ち切り、場面を切り取ったように見せます。ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ」では、左上の歌手ギルベールの頭が画面の外で切れています。
- 斜めの視点と非対称な配置
斜めの角度から場面をとらえ、主な要素を中央からずらして配置します。斜めの角度は浮世絵に典型的な特徴で、ドガは非対称の構図を日本の美術から取り入れました。
ジャポニスムが向いている成果物
大胆な切り取りと平坦な色面で人物や商品を強調し、文字を添えても輪郭が埋もれにくい構成にできる。
ジャポニスムとは
ジャポニスムは、19世紀後半に生まれたフランス語で、西洋での日本の美術とデザインへの熱狂を指します。この言葉は、1870年代の初めにフランスの批評家フィリップ・ビュルティが作ったと一般に言われます。
1853年に日本の港が西洋との貿易に再び開かれると、輸入品が大波のようにヨーロッパに押し寄せ、その波頭に浮世絵の木版画がありました。熱狂はフランスをはじめ各地に広がりました。パリの人々が日本の美術工芸の正式な展示を初めて見たのは、日本が出展した1867年の万国博覧会でした。
浮世絵は、ありふれた日常の題材を装飾的に表せることを示し、印象派やポスト印象派の絵画を変えました。近代絵画は、日本の木版画の平らさ、鮮やかな色、強い様式化から深い影響を受けました。ドガは細長い画面や非対称の構図を取り入れ、トゥールーズ=ロートレックは歌舞伎の役者絵の誇張した色や輪郭、表情をポスターに用いました。ボナールやヴュイヤールは、浮世絵の意外な視点に着想を得ました。
デザインの分野でも、唯美主義運動やアール・ヌーヴォーに影響が見られます。イギリスで日本の美術を伝えた中心の画家は、ジェームズ・マクニール・ホイッスラーでした。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 輪郭で区切った平らな色面で描かれている
- 人物や物が画面の端で大胆に切られている
- 斜めの視点から、非対称に配置されている
これらが揃っていると、ジャポニスムの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「ジャポニスム」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Japonisme(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Henri de Toulouse-Lautrec (1864–1901)(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Japonisme(新しいタブで開きます)Tate
名称・説明・主な視覚的特徴と「ジャポニスムとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



