STYLE PROFILE
タペストリー織
Tapestry Weave
色の違う横糸を織り込み、風景や人物を布の面に描く表現。ここでは絵画的な掛け布を中心にします。

タペストリー織の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#3D4536 | 文字と構造 | 7.43:1 | 本文の文字にも使える |
#73815A | 主な装飾 | 3.11:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#A16B47 | 補助の装飾 | 3.31:1 | 大きな文字や図形なら使える |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
タペストリー織のプロンプト例
タペストリー織でデザインしてください。横糸の色面で風景や人物を描き、細かな織り目を残した絵画的な布面にしてください。
タペストリー織の主な視覚的特徴
- 横糸の色で区切られる絵柄
緯糸は経糸の一部分だけを行き来し、色ごとに小さな区画を作ります。色の区画を積み重ねて絵柄を作るため、色の境目がはっきり現れます。
- 人物や風景を含む連続した場面
大きな壁掛けには、聖書や神話、古典の物語や、当時の流行の暮らしが描かれました。V&Aの「デヴォンシャー狩猟タペストリー」には、15世紀の狩りの場面が描かれています。
- 近くで見える布の織り目
緯糸を打ち込んで経糸を覆い隠すため、表面には色の緯糸の織り目が見えます。羊毛が最も広く使われ、細部を表すために絹糸を加えることもありました。
タペストリー織が向いている成果物
人物や風景を色糸と織り目の見える一場面にし、染織や物語を扱う企画に布の質感を与えられる。
タペストリー織とは
タペストリー織は、最も古い織物の技法の一つです。張った無地の経糸に色の緯糸を織り込んで、模様や絵を作ります。日本の綴織にあたり、英語でタペストリー、フランス語でタピスリーと呼びます。最古の作例は、紀元前15世紀ごろのエジプトにすでに見られます。
大きな特徴は、ほとんどの緯糸が布の端から端まで通らないことです。緯糸は経糸の一部分だけを行き来して小さな色の区画を作り、織り手はこの区画を積み重ねて絵柄を作ります。緯糸を打ち込んで経糸を隠すため、図柄は表にも裏にも現れます。織り手は、原寸大で描かれた下絵(カルトン)をもとに織りました。
ヨーロッパでは、14世紀後半から18世紀末までがタペストリー織の大きな時代でした。大きな壁掛けは部屋に鮮やかな色を添え、隙間風を防ぎ、聖書や神話、古典の物語を描いて見る人を楽しませました。制作には多くの費用がかかり、持ち主の富を示すものでもありました。ラファエロは教皇レオ10世の注文で、『使徒言行録』を主題とする下絵を描いています。フランスでは1662年に王立ゴブラン工場が設立されました。
1932年に復興が呼びかけられると、ピカソやルオーなども図案を試みました。2024年に更新されたV&Aの解説は、多くの現代の織り手が今も伝統的な手織りの方法を用いていると述べています。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 色の境目が、緯糸の小さな色の区画で作られている
- 人物や風景を描いた場面が、布の面に広がっている
- 近づくと、色の緯糸の織り目が表面に見える
これらが揃っていると、タペストリー織の特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「タペストリー織」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- What is tapestry?(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
- タペストリー(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・日本大百科全書・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館・ブリタニカ・ジャパン)
名称・説明・主な視覚的特徴と「タペストリー織とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



