STYLE PROFILE
キリム
Kilim
毛足を立てない平織りの敷物の表現。ここではアナトリアの作例をもとに、角張った柄と帯状の縁を扱います。

キリムの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#273C58 | 文字と構造 | 7.90:1 | 本文の文字にも使える |
#A34A3D | 主な装飾 | 4.10:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#736D4D | 補助の装飾 | 3.68:1 | 大きな文字や図形なら使える |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
キリムのプロンプト例
キリムでデザインしてください。毛足のない織り目を残し、角張った文様を区画に配して帯状の縁取りを添えてください。
キリムの主な視覚的特徴
- 毛足のない平たい織り面
毛足を立てずに平らに織り上げ、けばのない織り面にします。模様は、糸の毛並みではなく色の面としてはっきり現れます。
- 角張った幾何学柄の区画
織物の強さを保つ幾何学形や斜めの線を使い、模様を角張った区画に組み立てます。スリット・タペストリーという技法に向いた形です。
- 帯状の縁取りと強い色の対比
メトロポリタン美術館の作例のように、藍と赤など対比の強い色を使い、両端を横の帯で仕上げ、幅の広い縁で中央の地を囲むものがあります。縁と中央の区切りが、はっきりと見えます。
キリムが向いている成果物
角張った柄と帯状の縁を平たい織り面として展開し、布の規則と色の対比を持つ包みを作れる。
織り面と幾何学柄を見せ、アナトリアの敷物を紹介する記事の題材を示せる。
キリムとは
キリムは、毛足を立てずに織った敷物や覆いの布です。英和辞典では、中東・東ヨーロッパ・中央アジア各地の、けばのないつづれ織りの敷物・カバーと説明されています。メトロポリタン美術館も、こうした平らに織った床敷きが、イランやコーカサス、アナトリアから中央アジアまでの広い地域で、村や遊牧民の伝統として作られたと述べています。
アナトリアのキリムは、村や遊牧民の女性たちが作った大きなつづれ織りです。色の純粋さと調和、力強い全体の構成が高く評価されています。テキスタイル博物館が所蔵する19世紀後半か、それ以前のキリムは、スリット・タペストリーという技法で織られています。この技法は、織物の強さを保つ幾何学形や斜めの線に向いています。
アナトリアのキリムは何よりも実用品で、遊牧民の家族は、家財を覆ったり、テントの内部をしつらえたりするのに使いました。移動の際には、長いキリムをラクダの荷の覆いにし、目立つ図柄で部族を示しました。婚礼では持参品として贈られ、モスクに寄進されることもありました。
メトロポリタン美術館が所蔵する1800年ごろの中央アナトリアのキリムは、藍と赤を主な色にしています。両端を横の帯で仕上げ、六角形のロゼットを並べた幅の広い縁が、区画に分けた中央の地を囲んでいます。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 毛足のない平らな織り面になっている
- 角張った幾何学柄が、色ごとの区画に分かれている
- 帯状の縁取りが、強い色の対比で中央を囲んでいる
これらが揃っていると、キリムの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「キリム」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Recent Acquisitions, A Selection: 2006–2007 — Kilim(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Kilim from Türkiye(新しいタブで開きます)The George Washington University Museum and The Textile Museum (Collection Stories)
- The Power of Color: Anatolian Kilims (Sumru Belger Krody, Textile Society of America Symposium Proceedings, 2016)(新しいタブで開きます)Textile Society of America / University of Nebraska–Lincoln DigitalCommons
- kilim(プログレッシブ英和中辞典 第5版)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館)
名称・説明・主な視覚的特徴と「キリムとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



