STYLE PROFILE
ブロックプリント
Block-printed Textile
木の版を布へ繰り返し押し、同じ形を並べていく印刷表現です。ここでは植物柄の布を例にします。

ブロックプリントの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#2C4664 | 文字と構造 | 7.71:1 | 本文の文字にも使える |
#849FA8 | 主な装飾 | 2.22:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
ブロックプリントのプロンプト例
ブロックプリントでデザインしてください。木版で押した植物の形を繰り返し、輪郭と色面を重ねた布の文様にしてください。
ブロックプリントの主な視覚的特徴
- 同じ版の形の反復
彫った木の版に色を付け、布の上で手で押していきます。同じ版を何度も押すため、同じ形の模様が規則正しく並びます。
- 輪郭と色面を別の版で重ねる構成
多色の柄では、図柄の一部と一色ずつを受け持つ版を組にし、前の版に合わせて押し重ねます。そのため、輪郭と色面が別々の版から生まれます。
- 木綿などの布に載る印刷
インドの更紗やモリスの「いちご泥棒」のように、木綿の布に刷られた例が多くあります。版で置いた色が布の上に載り、布地とともに模様が見えます。
ブロックプリントが向いている成果物
同じ植物形を繰り返し、輪郭と色面の版を重ねる見た目で、布を思わせる手仕事のある図柄を作れる。
ブロックプリントとは
ブロックプリントは、模様を彫った木の版に色を付け、手で布に押して模様を表す技法です。型を用いて布に色を付ける捺染の一つで、更紗のうち、手描きではなく木版によるものも捺染に含めて考えられます。
インドの更紗では、染める前に媒染剤で文様を置く先媒染と、蝋による防染が併用されます。型を使う場合は、木の版で媒染剤や蝋を布に置きます。媒染剤を版で押した部分にだけ染料が定着し、洗うと模様が現れます。インドのラージャスターン州は、ブロックプリントの布で知られています。多色の柄では、図柄の一部と一色ずつを受け持つ版を組にし、前の版にぴったり合うように彫って、何度も重ねて押します。白く残す部分にだけ、別の版で防染糊を押してから藍で染める工房もあります。
インドの布はヨーロッパへ直接輸出され、大流行しました。ヨーロッパでは、インド更紗に触発されて更紗づくりが発達し、イギリスでは1676年に、ロンドンのウィリアム・シャーウィンが木版によるプリントを実用化しました。19世紀には、ウィリアム・モリスがマートン・アビーの工場で藍の抜染と木版を組み合わせ、1883年に木綿の家具用布「いちご泥棒」を刷りました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 同じ形の模様が規則正しく繰り返されている
- 輪郭と色面が、別の版で押したように重なっている
- 木綿などの布に色が刷られている
これらが揃っていると、ブロックプリントの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「ブロックプリント」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Location Scout Part II: Resist block printing(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
- 捺染(デジタル大辞泉/世界大百科事典/日本大百科全書)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館・平凡社)
- 更紗(デジタル大辞泉/日本大百科全書/世界大百科事典)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館・平凡社)
- Indian Textiles: Trade and Production (Marika Sardar, Heilbrunn Timeline of Art History) [Internet Archive](新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Strawberry Thief (furnishing fabric, William Morris, 1883)(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
名称・説明・主な視覚的特徴と「ブロックプリントとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



