STYLE PROFILE
ブロビテクチャー
Blobitecture
膨らんだ塊や連続する曲面によって、外皮が一体になった形を見せる表現。

ブロビテクチャーの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#34454A | 文字・線 | 8.34:1 | 本文の文字にも使える |
#A5C1B5 | 主色 | 1.60:1 | 文字には向かない |
#D3AF89 | 補助色 | 1.70:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
ブロビテクチャーのプロンプト例
ブロビテクチャー風に、生物を思わせる膨らんだ外形、つなぎ目を目立たせない連続曲面、建物や物を一つの塊として見せる構成を取り入れてください。
ブロビテクチャーの主な視覚的特徴
- 生物を思わせる膨らんだ外形
卵や生き物の体を思わせる、丸く膨らんだ外形をつくります。リンは住宅の模型を「卵」と呼び、どれも少しずつ違いながら似た形になるようにしました。
- つなぎ目を目立たせない連続曲面
アニメーション用のソフトで、角のない曲面をなめらかにつなぎます。リンは、自動車や航空機の産業に見られるような、なめらかな面を好みました。
- 建物や物を一つの塊として見せる構成
エンブリオロジカル・ハウスでは、部材を組み合わせるのではなく、一つの基本形を変形させた一体の塊として全体をつくりました。部品の組み合わせによる近代の考え方から離れようとしたものです。
ブロビテクチャーが向いている成果物
つなぎ目の少ない膨らんだ外皮を大きく見せ、生物のような建築造形を直感的に伝えられる。
ブロビテクチャーとは
ブロビテクチャーは、コンピューターでつくり出した曲面の形をもつ建築や工業デザインを指す呼び名です。建築では「ブロブ(塊)」建築と呼ばれることもあります。建築家グレッグ・リンの作品は、曲がった非ユークリッド幾何学の形を使うことから、コンピューター用語の「バイナリ・ラージ・オブジェクト」にちなんで「BLOb」建築と評されてきました。
ジョン・K・ウォーターズの著書『ブロビテクチャー』(2003年)は、映画の特殊効果のために開発された3Dアニメーションのソフトを使って、生物のような建物や家具、機械が生み出されたと紹介しています。
代表例とされるのが、リンの「エンブリオロジカル・ハウス」(1997〜2001年)です。リンは形状のソフトとアニメーションのソフトを使い、流れるような曲面をつくりました。一つの基本形から無数の変化形を生み出し、一つひとつ異なる住宅を量産する「マス・カスタマイゼーション」をめざしました。住宅は実際には建てられず、当初の意図どおり構想にとどまりました。カナダ建築センターは、この計画の模型を100点以上所蔵しています。
ウォーターズの本は、アップルのiMacやニュービートル、エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクトなども、この傾向と結びつけています。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 生き物のように膨らんだ外形である
- 継ぎ目を目立たせない、なめらかな曲面が続いている
- 建物や製品の全体が、一つの塊として見える
これらが揃っていると、ブロビテクチャーの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「ブロビテクチャー」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Blobitecture: waveform architecture and digital design / John K. Waters(新しいタブで開きます)Canadian Centre for Architecture
- Embryological House(新しいタブで開きます)Canadian Centre for Architecture
- Greg Lynn's Embryological House: case study in the preservation of digital architecture(新しいタブで開きます)DOCAM (Documentation and Conservation of the Media Arts Heritage)
名称・説明・主な視覚的特徴と「ブロビテクチャーとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



