STYLE PROFILE
ナビ派
Les Nabis
奥行きを浅く捉え、人物や身近な情景を色面と模様にまとめる装飾的な絵画表現。

ナビ派の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#33362D | 文字・線 | 9.15:1 | 本文の文字にも使える |
#9B694F | 主色 | 3.44:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#6D7953 | 補助色 | 3.46:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#BD974F | 強調色 | 2.02:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
ナビ派のプロンプト例
ナビ派風に、奥行きを抑えた平面的な空間、画面を装飾模様のようにまとめる構成、日常の人物を配置した情景を取り入れてください。
ナビ派の主な視覚的特徴
- 奥行きを抑えた平面的な空間
線遠近法や陰影による立体表現をやめ、奥行きの錯覚を退けます。解散後のボナールとヴュイヤールの室内画には、人物と背景が一つの平面にとけ合い、形を見分けにくくなるほどの画面もあります。
- 画面を装飾模様のようにまとめる構成
混ぜない色の広い面や太い輪郭、大胆な模様で、画面全体を飾るようにまとめます。装飾を絵画の第一の役割と考え、模様と装飾を大切にしました。
- 日常の人物を配置した情景
家族や友人のいる室内などを題材にします。ヴァロットンの《パリの街の情景》では、人や犬、馬車が一見無造作に、実は注意深く配置されています。
ナビ派が向いている成果物
浅い奥行きの人物と背景を模様のように一体化し、生活の情景を装飾的な面にまとめられる。
ナビ派とは
ナビ派は、19世紀末のフランスで活動したポスト印象派の画家たちのグループです。パリのアカデミー・ジュリアンの厳格な写実の教え方に不満を持ったボナールやドニらが、1888年の秋に仲間の学生と兄弟団をつくり、ヘブライ語で「預言者」を意味する「ナビ」を名乗りました。名づけた詩人アンリ・カザリスは、絵画をよみがえらせようとする画家たちを、古代の預言者になぞらえました。
グループを率いたセリュジエは、その夏ポン=タヴァンでゴーギャンを訪ね、その指導のもとで葉巻の箱のふたに描いた、ほとんど抽象的なスケッチを仲間に示しました。この作品は「タリスマン(護符)」と呼ばれるようになりました。
ナビ派は、絵を虚構の世界をのぞく窓とするルネサンス以来の理想を退け、線遠近法や陰影による立体表現をやめました。日本の版画の、混ぜない色の広い面や太い輪郭、大胆な模様に刺激を受け、ボナールやヴュイヤールは浮世絵の意表をつく視点も参考にしました。ドニは、絵画は「本質的に、ある秩序で集められた色で覆われた平面」だと述べています。
彼らは芸術とデザインのつながりを重んじ、ビロードや厚紙、屏風にも描きました。舞台装置や壁紙、織物、陶器、ステンドグラスの仕事に協力しました。何人かは、多色石版でポスターや挿絵もつくりました。グループの解散後も、ボナールとヴュイヤールは、友人や家族を模様の多い室内に描く「アンティミスム」の装飾的な絵画を発展させました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 遠近法や陰影が抑えられ、画面が平らに見える
- 色の面や模様が、画面全体を飾るようにまとまっている
- 家族や友人、街の人々など身近な情景が描かれている
これらが揃っていると、ナビ派の特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「ナビ派」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Street Scene in Paris (Scène de rue à Paris)(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Japonisme(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- The Nabis and Decorative Painting(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Nabis(新しいタブで開きます)Tate
- Japonisme(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
名称・説明・主な視覚的特徴と「ナビ派とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



