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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

プッシュピン・スタイル

Push Pin Style

歴史的な装飾や大衆文化を参照し、イラストと文字を遊び心のある画面にまとめる表現です。ここでは、明快な色面を使う代表的なポスターを取り上げます。

プッシュピン・スタイルのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

プッシュピン・スタイルの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#F3E2C2)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#242F45文字と構造10.50:1本文の文字にも使える
#E58432主色2.14:1文字には向かない
#5A84AB強調色3.09:1大きな文字や図形なら使える

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

プッシュピン・スタイルのプロンプト例

プッシュピン・スタイルでデザインしてください。過去の装飾様式を取り込んだ図像、人物や物語を見せる大胆なイラスト、文字と図像を組み合わせた遊びのある構成を取り入れてください。

プッシュピン・スタイルの主な視覚的特徴

  1. 過去の装飾様式を取り込んだ図像

    アール・ヌーヴォーをはじめ、過去の美術運動のしばしば忘れられた表現を引用して図像を作ります。スタジオの便箋にも、アール・デコに着想を得た扇の模様が使われました。

  2. 人物や物語を見せる大胆なイラスト

    人物を大胆な形と色で描き、場面や物語を一枚の絵に込めます。虹色の髪で描いたグレイザーのボブ・ディランのポスターは、よく知られた例です。

  3. 文字と図像を組み合わせた遊びのある構成

    文字と絵を同じ画面で自由に組み合わせ、遊び心のある画面を作ります。当時ヨーロッパで人気のあった厳格なグリッドのデザインとは対照的な表現でした。

プッシュピン・スタイルが向いている成果物

プッシュピン・スタイルとは

プッシュピン・スタイルは、1954年にニューヨークで始まったデザイン事務所、プッシュピン・スタジオの作品に由来するグラフィックの表現です。スタジオはシーモア・クワスト、レイノルド・ラフィンズ、エドワード・ソレルが設立し、まもなくミルトン・グレイザーが加わりました。

その作品は、マディソン街の洗練された広告や、ヨーロッパで人気のあった厳格なグリッドのデザインとは対照的なものでした。過去の美術運動や時代の、しばしば忘れられていた表現を引用し、1960年代以降の遊び心のある新しい視覚言語に作り替えました。コミックの挿絵から木版画、アール・ヌーヴォーまで、さまざまな様式を混ぜ合わせたのも特徴です。

スタジオからは、ポール・デイヴィス、ジェームズ・マクマラン、ジョン・アルコーンなど、のちに名を成す多くのデザイナーが育ちました。古典となった作品に、虹色の髪のボブ・ディランを描いたグレイザーの1966年のポスターがあります。機関誌『プッシュピン・グラフィック』は86号まで刊行されました。

1970年にはパリで回顧展「プッシュピン・スタイル」が開かれ、その後、東京を含む世界8か所を巡回しました。2023年にクワストへデザイン賞を贈ったクーパー・ヒューイット・スミソニアン・デザイン博物館は、スタジオの作風が世界の視覚伝達に影響を与えたと紹介しています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 過去の装飾様式を思わせる模様や図像が使われている
  • 人物や物語の場面が大胆なイラストで描かれている
  • 文字と絵が遊び心をもって組み合わされている

これらが揃っていると、プッシュピン・スタイルの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「プッシュピン・スタイル」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「プッシュピン・スタイルとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)