STYLE PROFILE
メンフィス
Memphis Design
別名:メンフィス・デザイン
鮮やかな色、幾何学形、装飾パターンを意図的にぶつけ、遊びと不調和をつくるポストモダンのデザインスタイル。

メンフィスの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#172147 | 文字・輪郭線・主要構造 | 11.03:1 | 本文の文字にも使える |
#F04B89 | 幾何学形の主な強調 | 2.44:1 | 文字には向かない |
#2D75CC | 幾何学形の副色 | 3.27:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#F46A2E | 小面積の強調 | 2.13:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
メンフィスのプロンプト例
メンフィスでデザインしてください。鮮やかな対照色を使い、単純な幾何学形を角度を付けて組み合わせ、単色の面と反復する幾何学模様の面を混在させてください。
メンフィスの主な視覚的特徴
- 鮮やかな対照色をぶつける多色使い
鮮やかな色どうしを、なじませるのではなくぶつけるように並べます。メンフィス・ミラノ社によれば、グループは、ものに象徴的・感情的な意味を持たせ、「よい趣味」の決まりを崩そうとしました。
- 円、三角形、長方形などの単純な幾何学形を、角度を付けて組み合わせる構成
円や三角形、長方形などの単純な形を、傾けたりずらしたりして組み合わせます。本棚《スヴレッタ》では、段ごとに棚板の角度を変え、斜めと垂直のリズムをつくっています。
- 単色の面と、斑点や反復する幾何学模様の面を混在させる装飾
塗りつぶした色面の隣に、斑点や反復する模様の面を置きます。デザイナー自身が柄を描いた化粧板も使われました。メンフィス・ミラノ社は、装飾をデザインの価値として復活させたことを、メンフィスの大きな貢献としています。
メンフィスが向いている成果物
鮮やかな対照色と単純な幾何学模様で、短い商品名や告知を遊びのある見た目にできる。
色面と模様を情報の区切りに使い、催し全体を明るく変化のある構成にできる。
メンフィスとは
メンフィスは、1980年代初めにイタリアのミラノで、デザイナーで建築家のエットレ・ソットサスを中心に生まれたデザイン集団と、その作品に見られるスタイルです。メンフィス・グループとも呼ばれ、1981年から家具、布、陶器、金属やガラスの製品を手がけました。
鮮やかな色、幾何学的な形、大胆な模様を特徴とし、ぶつかり合う色や、色鮮やかなプラスチックの化粧板を使いました。メンフィス・ミラノ社の説明によれば、土台には、ものは機能的なだけでは足りず、象徴的・詩的・感情的な意味を持つべきだという考え方があり、機能主義や「よい趣味」の決まりに異を唱えました。
1980年12月11日の夜、ソットサスはミラノの自宅にミケーレ・デ・ルッキ、ナタリー・デュ・パスキエらを招き、新しい表現について話し合いました。のちに倉俣史朗、梅田正徳、マイケル・グレイヴスらも加わりました。1981年9月にはミラノの家具見本市の会期中に55点を発表し、ソットサスの間仕切り家具《カールトン》は、グループとその意図を表す作品になりました。
その表現は、家具だけでなく衣服、宝飾品、ミュージックビデオ、包装、建築にまで取り入れられ、1980年代の多くのデザインの流れをつくりました。ソットサスは1985年にグループを離れ、当初の顔ぶれでの活動は数年で終わりました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 鮮やかな色どうしがぶつかり合っている
- 単純な幾何学形が傾けて組み合わされている
- 無地の面と、斑点や模様の面が混ざっている
これらが揃っていると、メンフィスの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「メンフィス」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- History(新しいタブで開きます)Memphis Milano
- Memphis Group: awful or awesome?(新しいタブで開きます)Design Museum
- Suvretta(新しいタブで開きます)Memphis Milano
- The rise and fall of Milan Memphis(新しいタブで開きます)National Gallery of Victoria
名称・説明・主な視覚的特徴と「メンフィスとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



