STYLE PROFILE
大和絵
Yamato-e
鮮やかな彩色と雲による場面分けを用い、日本の物語や季節を描く絵画様式。

大和絵の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#332E29 | 文字と構造 | 10.60:1 | 本文の文字にも使える |
#AA3E36 | 主な装飾 | 4.80:1 | 本文の文字にも使える |
#53715C | 補助の装飾 | 4.26:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#BAA05B | 少量の強調 | 2.00:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
大和絵のプロンプト例
大和絵でデザインしてください。鮮やかな色面を雲の帯で区切り、建物は屋根を省いた俯瞰の構図で表してください。
大和絵の主な視覚的特徴
- 厚みのある鮮やかな色面
厚く塗った鮮やかな顔料で、衣装や調度、景色を色面として描きます。こうした濃い彩色は、大和絵とよく結び付けられる特徴の1つです。
- 大きな雲の帯で場面を区切る構成
画面の上下などに大きな雲の帯を置き、場面の一部を隠したり区切ったりします。メトロポリタン美術館の『源氏物語』の襖絵の断片(江戸時代初期)では、金で飾った雲の帯が上下の縁に広がり、物語の場面へ注意を集めています。
- 建物の屋根を省いて内部を上から見せる表現
「吹抜屋台」と呼ばれる手法で、建物の屋根を取り去り、室内を上から見下ろすように描きます。見る人は、物語の人物の私的な場面をのぞき込むことになります。
大和絵が向いている成果物
鮮やかな色と雲による場面分けで、日本の物語や季節を複数の情景として一枚にまとめられる。
大和絵とは
大和絵は、日本の平安時代(794〜1185年)に最初に栄えた絵画のジャンルです。「日本の絵」を意味するこの言葉はこの時代に生まれ、日本の題材を描いた絵を、中国から入った題材を描く唐絵と区別するために使われました。題材には、日本の文学や歴史の物語、四季にまつわる行事や風物がありました。
平安時代以降、大和絵という言葉は、題材だけでなく決まった描き方も指すようになりました。人物はふつう、目鼻を簡略にして様式化されます。厚く鮮やかな顔料、場面を隠したり区切ったりする大きな雲の帯、屋根を取り去って室内を上から見せる「吹抜屋台」も、大和絵とよく結び付けられる特徴です。
12世紀に作られた国宝「源氏物語絵巻」は、『源氏物語』を絵にした現存最古の作品で、人物は引目鉤鼻、建物は吹抜屋台の手法で描かれています。平安時代の大和絵は屏風や襖に描かれたものが多く、建物とともに失われましたが、巻いてしまっておける絵巻は、早い時期の作例がいくつか残っています。
鎌倉時代には、大和絵の画家が初めて肖像画を手がけ、写実的な「似絵」が生まれました。室町時代には中国から来た水墨画が人気を集めましたが、15世紀から宮廷の絵師を務めた土佐派が、大和絵の伝統を守ろうとしました。江戸時代には町絵師も大和絵を手がけるようになり、大和絵は装飾的な琳派や浮世絵の木版画にも影響を与えました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 厚みのある鮮やかな色で塗られている
- 大きな雲の帯が場面を区切っている
- 屋根を省き、建物の内部を上から見せている
これらが揃っていると、大和絵の特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「大和絵」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Yamato-e Painting(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Yamato-e Painting(Internet Archive 2025-12-12)(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- 源氏物語絵巻(国宝)(新しいタブで開きます)徳川美術館
- 源氏物語絵巻(新しいタブで開きます)五島美術館
名称・説明・主な視覚的特徴と「大和絵とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



