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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

トロピカル・モダニズム

Tropical Modernism

簡潔な近代建築に深い庇や通風のための格子を加え、強い日差しに応える建築表現。

トロピカル・モダニズムのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

トロピカル・モダニズムの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#E9E4D3)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#30433D文字・線8.26:1本文の文字にも使える
#A8B0A0主色1.75:1文字には向かない
#BE9D70補助色2.00:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

トロピカル・モダニズムのプロンプト例

トロピカル・モダニズム風に、深い庇と広い日陰、風を通すルーバーや穴のある壁、装飾を抑えた直線的な建築の輪郭を取り入れてください。

トロピカル・モダニズムの主な視覚的特徴

  1. 深い庇と広い日陰

    屋根の端を壁より大きく張り出させ、強い日差しや雨から室内を守ります。日陰を最大にするという、気候のデータにもとづく設計の原則によるものです。

  2. 風を通すルーバーや穴のある壁

    ブリーズ・ソレイユと呼ばれる半ば透ける遮光壁や、角度を変えられるルーバーで、日光をそらしながら風を室内に通し、建物を涼しく保ちます。

  3. 装飾を抑えた直線的な建築の輪郭

    装飾のない外壁など、ヨーロッパのモダニズムの簡潔な形を受け継ぎます。ただし、遮光壁の穴の形に地元の象徴を取り入れた例もあります。

トロピカル・モダニズムが向いている成果物

トロピカル・モダニズムとは

トロピカル・モダニズムは、1940年代後半に英国の建築家ジェーン・ドルーとマックスウェル・フライが、西アフリカとインドで展開した建築の様式です。1920年代のヨーロッパのモダニズムから発展したもので、植民地支配への抵抗が続くなかで生まれた、植民地の建築でもありました。

フライとドルーは、温和なヨーロッパの気候のために考えられたモダニズムを、高温多湿の地域に合わせて作り替えました。太陽の動きや気象のデータを分析し、日陰を最大にして風を通す原則を立てました。強い日差しを受ける東西には壁を置き、長い南北の面を開きました。

第二次世界大戦中、フライは当時ゴールド・コーストと呼ばれたガーナに駐在し、1944年にドルーも加わりました。戦後、2人は植民地省の資金で学校や大学などを建て、本の出版でも国際的な注目を集めました。1950年には、インドのネルー首相に招かれて新都市チャンディーガルの建設に加わり、ル・コルビュジエを誘いました。

1953年にロンドンの建築学校AAに熱帯建築の学科ができると、フライが初代の責任者となり、この建築の言葉を広めました。1957年に独立したガーナでは、初代首相クワメ・エンクルマが、この様式を国の国際性と進歩を示すしるしとして取り入れました。1970年代までに、冷房の普及で気候を調整する原則が不要になり、衰え始めていました。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 深い庇が壁から張り出し、広い日陰をつくっている
  • ルーバーや穴のあいた壁が、風を通しながら日差しを遮っている
  • 装飾の少ない、直線的な輪郭である

これらが揃っていると、トロピカル・モダニズムの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「トロピカル・モダニズム」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「トロピカル・モダニズムとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)