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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

スイス・オブジェクト・ポスター

Swiss Object Poster

日用品や商品を大きく、細部まで写実的に描き、その形や素材の魅力を主役にするポスター表現。

スイス・オブジェクト・ポスターのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

スイス・オブジェクト・ポスターの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#ECE4CF)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#302E32文字と構造10.60:1本文の文字にも使える
#466A9C主色4.35:1大きな文字や図形なら使える
#C8443E強調色3.80:1大きな文字や図形なら使える

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

スイス・オブジェクト・ポスターのプロンプト例

スイス・オブジェクト・ポスターでデザインしてください。実物より大きく見せる単独の商品、素材の細部まで描き込む写実的な描写、商品を引き立てる少ない文字を取り入れてください。

スイス・オブジェクト・ポスターの主な視覚的特徴

  1. 実物より大きく見せる単独の商品

    ひとつの商品だけを、画面いっぱいに実物より大きく描きます。シュテックリンのビナカのポスターも、チューブとコップの歯ブラシだけを暗い背景の前に置いています。

  2. 素材の細部まで描き込む写実的な描写

    商品の素材や表面の質感まで、写真と見まちがえるほど細かく描き込みます。シュテックリンは日用品を手触りが伝わるほど正確に描き、商品に確かな存在感を与えました。

  3. 商品を引き立てる少ない文字

    宣伝文句を省き、商品と商標名だけで伝えます。商品そのものが売る力を持つという考えから、文字は最小限にとどめられました。

スイス・オブジェクト・ポスターが向いている成果物

スイス・オブジェクト・ポスターとは

スイス・オブジェクト・ポスターは、商品そのものを画面の主役にする、スイスの広告ポスターの表現です。ドイツ語ではザッハプラカート(Sachplakat)と呼ばれ、商品を簡潔に大きく見せて、ほかの要素をほとんど加えません。商品そのものが売る力を持つ、という考え方にもとづいています。

この形式を広めたのは、ドイツのルシアン・ベルンハルトです。彼は1905年、マッチ会社プリースターのポスターのコンペに、2本のマッチと商標名だけの図案を出しました。

スイスでは、チューリヒのデザイン博物館によると、1940年ごろにニクラウス・シュテックリンがオブジェクト・ポスターの美学を切り開きました。日用品を手触りまで伝わるほど正確に描き、歯磨き粉ビナカのポスターでは、暗い背景の前にチューブとコップの歯ブラシだけを置きました。ドナルド・ブルンは、1930年代のグラフィックデザイナーと同じく細かく描いた物から出発しつつ、より明快で簡潔な描き方へ進め、ヘルベルト・ロイピンとともに1940〜50年代のユーモアのある作風を代表しました。

1941年からは、連邦内務省などのもとでその年の優れたポスターの表彰が始まり、ロイピンはスイスのグラフィックデザイナーで最も多くの賞を受けました。同館のポスターを紹介したAIGAの記事(2018年)は、オブジェクト・ポスターを20世紀半ばのスイスのデザインの柱と述べています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • ひとつの商品が画面の中心に大きく描かれている
  • 素材の質感まで写真のように細かく描かれている
  • 文字が商標名など最小限にとどめられている

これらが揃っていると、スイス・オブジェクト・ポスターの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「スイス・オブジェクト・ポスター」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「スイス・オブジェクト・ポスターとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)