STYLE PROFILE
刺し子
Sashiko
布に短い運針を重ねて、線や幾何学柄を作る刺し縫いの表現。ここでは藍布と白糸の例をもとにします。

刺し子の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#F0E8D6 | 文字と構造 | 9.26:1 | 本文の文字にも使える |
#6C859C | 主な装飾 | 2.94:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
刺し子のプロンプト例
刺し子でデザインしてください。藍色の布へ短い白い針目を連ね、規則的な幾何学の線を刺し縫いしてください。
刺し子の主な視覚的特徴
- 短い針目が連続する線
布地と同色か反対色の糸で、織り目に沿ったり、斜めや襷の方向に刺したりすることが多くあります。秋田・山形のちりめん刺しのように、針目が2mm弱の細かいものもあります。
- 布を補強しながら描く幾何学柄
傷みやすい部分を初めから装飾的に補強するため、補強の針目がそのまま模様になります。東北地方の刺し子の仕事着には、幾何学模様を刺したものがあります。
- 藍布と明るい糸の対比
津軽のこぎんは、紺の麻の衣類に、太い白の木綿糸で幾何学的な文様を刺したものです。濃い藍の地に、明るい糸の模様がはっきり浮かびます。
刺し子が向いている成果物
藍と白の短い針目を反復し、包みの面や帯に布の補強から生まれる幾何学的なリズムを与えられる。
布と連続する針目を主題にし、刺し縫いや手仕事を紹介する内容を具体的に伝えられる。
刺し子とは
刺し子は、布を重ね合わせて細かく刺し縫いしたもので、綴り縫いとも呼ばれます。本来は、衣類の傷んだ箇所をつくろって補強し、保温効果を高めて長持ちさせるための技法でした。やがて、傷みやすい肩や胸などを、初めから装飾的に補強するようになりました。
刺し子は、木綿の生産に適さない東北各地や、交通の不便な山間地、労働条件の厳しい漁村などで盛んに行われました。青森県では、寒冷な気候のため、重ねた麻布を木綿糸で細かく刺す技術が伝えられ、津軽地方の「こぎん刺し」と南部地方の「菱刺し」は、菱形の糸目模様を刺し連ねます。明治20年代には木綿布に木綿糸で刺すようになりましたが、大正末期頃から急速に消えていきました。こうした衣類786点が、「津軽・南部のさしこ着物」として重要有形民俗文化財に指定されています。
瀬戸内海の淡路島の漁師は、藍染めの木綿布を重ねて縫った上着(ドンザ)を着ました。手の込んだものは白い木綿糸で模様を刺したものです。こうした上着は、1930年代には作られなくなりました。刺し子は、消防の刺子半纏や、柔道・剣道の稽古着にも用いられてきました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 短い針目が点線のように連なっている
- 針目が菱形などの幾何学模様を描いている
- 濃い藍の布に明るい色の糸が浮かんでいる
これらが揃っていると、刺し子の特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「刺し子」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Japanese Fisherman’s Coats from Awaji Island(新しいタブで開きます)Fowler Museum at UCLA
- KANTHA and SASHIKO(新しいタブで開きます)日本民藝館
- Make your own: Japanese 'Boro' bag(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
- 刺子(デジタル大辞泉/精選版 日本国語大辞典/世界大百科事典/日本大百科全書/百科事典マイペディア)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館・平凡社)
- 津軽・南部のさしこ着物(新しいタブで開きます)文化遺産オンライン(文化庁)
- 津軽・南部の刺し子技術(新しいタブで開きます)青森県教育庁文化財保護課
- 津軽・南部のさしこ着物(新しいタブで開きます)青森県教育庁文化財保護課
名称・説明・主な視覚的特徴と「刺し子とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



