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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

リソグラフ風

Risograph

粒状の階調とわずかな版のずれを生かし、複数のインクを重ねた印刷風の表現。

リソグラフ風のスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

リソグラフ風の代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#F2EBDD)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#243953文字と構造9.91:1本文の文字にも使える
#E15C72主色2.96:1文字には向かない
#3A83A8強調色3.54:1大きな文字や図形なら使える

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

リソグラフ風のプロンプト例

リソグラフ風でデザインしてください。粒や網点による階調、色版のわずかな位置のずれ、重なったインクから生まれる混色を取り入れてください。

リソグラフ風の主な視覚的特徴

  1. 粒や網点による階調

    原稿の濃淡は、印刷機が自動的に網点に置き換えます。印刷工房の案内では、柔らかな粒状の「グレイン」と、規則的な網点の「スクリーン」の設定が紹介されています。

  2. 色版のわずかな位置のずれ

    一色ずつ刷り、位置合わせを手で調整するため、色と色の間に数ミリのずれが出ることがよくあります。色の数が多いほど、ずれは起こりやすくなります。

  3. 重なったインクから生まれる混色

    インクは液状で透き通っているため、別の色に重ねると下の色と混ざって見えます。重ねる色や紙の種類によって、仕上がりの色は大きく変わります。

リソグラフ風が向いている成果物

リソグラフ風とは

リソグラフは、日本の理想科学工業が1980年に発売した事務用の印刷機です。独自の「新孔版」技術による製品で、手が汚れず、ガリ版や謄写版に替わるものでした。1986年には製版をデジタル化した「リソグラフ007D」を発表しています。リソグラフ風は、この印刷機で刷った見た目を取り入れた表現です。

原稿は熱で穴をあける原紙(マスター)に焼き付けられ、インクの入ったドラムに巻かれます。ドラムが回ると、インクが原紙の穴を通って紙に移ります。一度に刷るのは一色で、色を増やすときは原紙とインクのドラムを替えて刷り重ねます。インクは透き通っていて、重ねたり紙の種類を変えたりすると、色が大きく変わります。

理想科学工業は1986年、アメリカのマサチューセッツ州を皮切りに海外へ営業拠点を広げました。同社の創業70周年の沿革では、リソグラフは世界180以上の国や地域の教育機関や官公庁、企業などで使われているとしています。プリンテッド・マターの解説によれば、オフィスの標準の座はコピー機に譲ったものの、芸術家や独立系の出版者に取り入れられ、ポスターやジン、アーティストブックが作られました。クーパー・ヒューイット・スミソニアン・デザイン美術館の学芸員は、21世紀初めの多くの若いデザイナーに広まったと述べ、スイスの文化施設ズュートポルの催しを告知するフェリックス・プフェッフリのポスターを例に挙げています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 粒や網点で濃淡が表されている
  • 色版の位置がわずかにずれている
  • 透けたインクが重なり、別の色が生まれている

これらが揃っていると、リソグラフ風の特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「リソグラフ風」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「リソグラフ風とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)