本文へ移動
DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

パラメトリシズム

Parametricism

形や部材が連動して少しずつ変わり、全体に連続性を持たせる建築表現。

パラメトリシズムのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

パラメトリシズムの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#E6ECE8)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#2D4148文字・線8.93:1本文の文字にも使える
#A4BDB9主色1.66:1文字には向かない
#799DAF補助色2.41:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

パラメトリシズムのプロンプト例

パラメトリシズム風に、少しずつ形を変えながら続く部材、境界が混ざり合う連続した空間、複数の方向が重なる曲線的な構成を取り入れてください。

パラメトリシズムの主な視覚的特徴

  1. 少しずつ形を変えながら続く部材

    同じ種類の部材が、形や向きを少しずつ変えながら連なります。単純な反復を避け、要素を連続的に変化させるという、この様式の方針がそのまま形に表れたものです。

  2. 境界が混ざり合う連続した空間

    部屋を決まった数に区切らず、区域どうしが流れるようにつながります。シューマッハがMAXXI美術館で説明した、途切れずに移り変わる空間の考え方によるものです。

  3. 複数の方向が重なる曲線的な構成

    直線や長方形ではなく、スプラインなどの自在な曲線を基本に形を組み立てます。シューマッハは、MAXXI美術館では多くの要素が集まる2か所で、何層にも重なり多方向へ広がる奥行きが生まれると説明しています。

パラメトリシズムが向いている成果物

パラメトリシズムとは

パラメトリシズムは、パトリック・シューマッハが名付けた建築の様式です。シューマッハは、前衛建築の中でそれまでの10年の間に新しい様式が育ってきたと考え、2008年の第11回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で「パラメトリシズム宣言」を発表しました。

この様式は、コンピューターによる高度な設計の道具と技法を土台にしています。中心となるのは、建築のあらゆる要素をパラメーター(変数)で変えられるものとして扱う考え方です。直線や長方形のような硬い図形に代わり、スプラインなどの自在な曲線を基本とし、要素どうしの関係をスクリプトで結びつけます。モダニズムの「分離と反復」に代えて、連続的な差異化を掲げました。

シューマッハは1988年にザハ・ハディド・アーキテクツに加わり、2016年には事務所を率いる立場になりました。建築誌『ドムス』は、ザハ・ハディド(1950〜2016年)を、パラメトリック建築の最も独創的で多作な担い手と紹介しています。シューマッハは、ローマのMAXXI美術館(2010年)を、展示室を決まった数に区切らず、区域が流れて混ざり合う建物だと説明し、パラメトリシズムの例に挙げています。

宣言は、この様式が建築やインテリアから大規模な都市計画まで、あらゆる規模に通用すると主張しています。英国の建築学校AAで1996年にシューマッハらが創設した課程DRLも、この様式の研究と実践の場として紹介されています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 部材が少しずつ形や向きを変えながら連なっている
  • 部屋や区域の境目がはっきりせず、空間が続いている
  • 曲線が複数の方向へ重なり合っている

これらが揃っていると、パラメトリシズムの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「パラメトリシズム」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「パラメトリシズムとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)