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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

ニューウェーブ・タイポグラフィ

New Wave Typography

文字の間隔や位置をずらし、写真の層と組み合わせて整然とした組版を揺さぶる表現。

ニューウェーブ・タイポグラフィのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

ニューウェーブ・タイポグラフィの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#F0EBDD)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#1B1C1D文字と構造14.33:1本文の文字にも使える
#D54736主色3.68:1大きな文字や図形なら使える

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

ニューウェーブ・タイポグラフィのプロンプト例

ニューウェーブ・タイポグラフィでデザインしてください。広げたりずらしたりした文字の間隔、グリッドを崩した文字と画像の配置、文字と写真や網点を重ねる構成を取り入れてください。

ニューウェーブ・タイポグラフィの主な視覚的特徴

  1. 広げたりずらしたりした文字の間隔

    文字の間隔をまばらに広げたり、文字の位置をずらしたりします。植字工出身のヴァインガルトは、印刷機の上で字間を直接試しました。

  2. グリッドを崩した文字と画像の配置

    従来のグリッドの外に段状の文字の塊や太い四角形を置き、画像もずらします。整然とした組版の決まりを、内側から揺さぶる表現です。

  3. 文字と写真や網点を重ねる構成

    透明な写真フィルムを何枚も重ね、文字と写真、網点の模様を一つの画面に重ねます。網点の模様と文字を重ねることで、画面に奥行きが生まれます。

ニューウェーブ・タイポグラフィが向いている成果物

  • 文字間隔や位置をずらして写真の層に重ね、文化企画や制作実績に実験的なリズムを与えられる。本文の読順は別に確保する。

ニューウェーブ・タイポグラフィとは

ニューウェーブ・タイポグラフィは、「ポストモダン」タイポグラフィとも呼ばれる、1970年代の実験的な文字表現です。バーゼルで教えたヴォルフガング・ヴァインガルト(1941〜2021年)の作風は、「スイス・パンク」と呼ばれることもあります。

ヴァインガルトは、厳格なグリッドと階層を守るスイスの国際様式の常識に挑み、表情豊かな文字組みを持ち込みました。文字が読みにくくなることもいとわない作風は、スイスのデザインの決まりと相いれないものでした。

ヴァインガルトはバーゼルの工芸学校でエミール・ルーダーに学び、1968年に新設された上級グラフィッククラスの教員に、アーミン・ホフマンから任命されました。1972〜73年には、スイスの業界誌『テュポグラフィッシェ・モナーツブレッター(TM)』の表紙15点を手がけ、称賛と厳しい批判の両方を受けました。1970年代初めからは写真製版のフィルムを自分で作って重ね、網点を重ねて生じるモアレも表現に使いました。

バーゼルで彼に学んだエイプリル・グレイマンは、1976年にロサンゼルスで事務所を開き、台頭する「ニューウェーブ」デザインの中心人物となりました。ダン・フリードマンも、この文字表現に大きく貢献しました。ヴァインガルトの実験は、デジタルデザインの重要な先駆けとみなされています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 文字の間隔が広げられたり、ずらされたりしている
  • グリッドが崩され、文字と画像が不ぞろいに置かれている
  • 文字と写真や網点が重ねられている

これらが揃っていると、ニューウェーブ・タイポグラフィの特徴を持っていると言えるでしょう。

厳格なグリッドで情報を整理するスイス・スタイルの決まりを、あえて崩している点が異なります。

実例を見る

Google画像検索で「ニューウェーブ・タイポグラフィ」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「ニューウェーブ・タイポグラフィとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)