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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

グランジ・タイポグラフィ

Grunge Typography

文字を汚したり崩したりして、整いすぎない感情的な画面を作る表現。

グランジ・タイポグラフィのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

グランジ・タイポグラフィの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#DFD9CB)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#232321文字と構造11.18:1本文の文字にも使える
#8C342F主色5.63:1本文の文字にも使える

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

グランジ・タイポグラフィのプロンプト例

グランジ・タイポグラフィでデザインしてください。かすれや粒状の荒れを加えた文字、一定のグリッドに縛られない文字の配置、切り取った文字や画像を重ねる構成を取り入れてください。

グランジ・タイポグラフィの主な視覚的特徴

  1. かすれや粒状の荒れを加えた文字

    文字の縁をかすれさせたり、粒状の汚れを加えたりして、複製を重ねて傷んだような質感を出します。完璧に整ったモダニズムの文字を避ける考え方の表れです。

  2. 一定のグリッドに縛られない文字の配置

    見えない格子に文字をそろえず、段の形や文の間隔を不規則にします。ページの均衡をわざと崩し、読み手の注意を引くための配置です。

  3. 切り取った文字や画像を重ねる構成

    切り抜いた文字や写真の断片を重ね、一つの画面にまとめます。カーソンは、台紙の上で要素を動かしながら紙面を組む方法を振り返っています。

グランジ・タイポグラフィが向いている成果物

グランジ・タイポグラフィとは

グランジ・タイポグラフィは、文字のかすれや崩れ、不規則な配置で、整いすぎない荒れた紙面を作る表現です。グラフィックデザインの世界では、デイヴィッド・カーソンや、同じ考え方を持つデザイナーたちの仕事が「グランジ」様式と呼ばれるようになりました。

カーソンは1992年創刊の音楽雑誌『レイガン』で、最初の3年間アートディレクターを務めました。独学のカーソンはグリッドを使わず、QuarkXPressやPageMakerといったソフトで実験を進め、ページの均衡を崩して読者の興味を引こうとしました。1994年の『レイガン』では、不規則な形の段組み、ばらつく文の間隔、ページの端で切れる文字を使ったページや、歌手ブライアン・フェリーのインタビューを記号だけの書体ザップ・ディングバッツで組んだページが作られました。

書体の面では、バリー・デックが1990年に、近所のコインランドリーの張り紙をもとにテンプレート・ゴシックを作りました。デックは、写真製版の複製でゆがめられたように見える書体を作りたかったと語っています。MoMAは、この書体がグランジの時代に一部のデザイナーが好んだ不完全さの美学を表し、1990年代末には至る所で使われたと説明しています。

EBSCOの参考事典の項目は、カーソンの1995年の本『The End of Print』が、グラフィックデザインにグランジ様式が現れるうえで大きく寄与したと述べています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 文字にかすれや粒状の荒れがある
  • 文字がグリッドに沿わず、不規則に置かれている
  • 切り取った文字や画像が重ねられている

これらのいくつかが揃っていると、グランジ・タイポグラフィの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「グランジ・タイポグラフィ」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「グランジ・タイポグラフィとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)