STYLE PROFILE
ブルータリスト・グラフィック
Brutalist Graphic Design
大きな文字とむき出しの構造を使い、加工を抑えた直接的な見た目にする表現。

ブルータリスト・グラフィックの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#161719 | 文字と構造 | 16.00:1 | 本文の文字にも使える |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
ブルータリスト・グラフィックのプロンプト例
ブルータリスト・グラフィックでデザインしてください。大きく強調した文字、装飾を抑えて露出させた構造、少ない色で組む簡素な版面を取り入れてください。
ブルータリスト・グラフィックの主な視覚的特徴
- 大きく強調した文字
太い大文字の見出しを積み重ねるなど、文字の扱いを強く強調します。NN/gが例に挙げるDrudge Reportも、画像を最小限にし、文字組みを強く打ち出しています。
- 装飾を抑えて露出させた構造
CSSによる装飾を抑え、HTMLの素の部品や表組みの配置をそのまま見せます。素材を隠さない建築のブルータリズムにならい、コードを飾らずに示す考え方です。
- 少ない色で組む簡素な版面
白黒や限られた色だけで、簡素な画面を組みます。青いリンクと単色の文字だけのページは、1990年代初めのWebサイトを思わせます。
ブルータリスト・グラフィックが向いている成果物
大きな文字と露出した構造で情報を直接見せ、飾りすぎない強い告知や作品紹介を作れる。
ブルータリスト・グラフィックとは
ブルータリスト・グラフィックは、1950年代の建築のブルータリズムに着想を得た、Webを中心とするグラフィックデザインの傾向です。ウェブ・ブルータリズムとも呼ばれ、2010年代半ばに始まったとする見方があります。
わざと粗く、整えず、飾らないように見せる表現で、1990年代初めのWebサイトを思わせます。CSSによる装飾を抑え、素材であるコードを純粋なまま見せる点が、建築との最も明らかな共通点の一つとされます。
建築と同じく、作り物めいた見た目や軽さへの反発とみなされ、支持者はその正直さと大胆さを評価します。土台にあるのは、テンプレートによる型どおりのサイトから離れ、Webを正直にありのまま見せたいという考え方です。
例として、Nielsen Norman Group(NN/g)は、骨組みだけのHTML、等幅の見出し、表組みの硬い配置を持つDrudge Reportを挙げています。作例を集めたBrutalist Websitesは、この呼び名を生んだ1人とされるパスカル・デビルによるものです。その50サイトを分析した2019年の研究では、半数がポートフォリオでした。
一方で、この語は、わざと醜く混乱させる画面にも使われるようになりました。NN/gはこれを「アンチデザイン」と呼んで区別し、ブルータリズムは見た目にとどめ、情報の階層やナビゲーションを崩さないよう勧めています。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 大きく強調した文字が画面の中心になっている
- 装飾が少なく、枠や表組みの構造がそのまま見えている
- 色数が少なく、簡素な版面である
これらが揃っていると、ブルータリスト・グラフィックの特徴を持っていると言えるでしょう。
鮮やかな色や太い枠、ずらした影が加わると、ネオブルータリスト・グラフィックに近づきます。
実例を見る
Google画像検索で「ブルータリスト・グラフィック」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Brutalism and Antidesign(新しいタブで開きます)Nielsen Norman Group
- The visual language of brutalist web design(新しいタブで開きます)Doxa Comunicación
- Neobrutalism: Definition and Best Practices(新しいタブで開きます)Nielsen Norman Group
- The visual language of brutalist web design(英語版PDF)(新しいタブで開きます)Doxa Comunicación(Fernando Suárez-Carballo, Universidad Pontificia de Salamanca)
名称・説明・主な視覚的特徴と「ブルータリスト・グラフィックとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



