STYLE PROFILE
WPAポスター
WPA Posters
公共事業や文化活動の告知に作られた、アメリカのWPAポスターに由来する表現です。ここでは、色面で人物や風景を描くシルクスクリーン作品を代表にします。

WPAポスターの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#3A3430 | 文字と構造 | 7.97:1 | 本文の文字にも使える |
#819DA6 | 主色 | 1.87:1 | 文字には向かない |
#B69B62 | 強調色 | 1.74:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
WPAポスターのプロンプト例
WPAポスターでデザインしてください。少ない色面で描き分ける人物や風景、細部を整理した平面的な描写、短い呼びかけを大きく見せる文字を取り入れてください。
WPAポスターの主な視覚的特徴
- 少ない色面で描き分ける人物や風景
人物や風景を、数色の平らな色面の重なりで描き分けます。シルクスクリーンは1色ずつ刷る技法で、単純な図案に向いていました。
- 細部を整理した平面的な描写
細かな陰影を省き、形を整理した平面的な絵にします。多くのポスターでは色のついた面が画面の要素をつなぎ、大胆な色と形は遠くからでも目に留まりました。
- 短い呼びかけを大きく見せる文字
催しや注意を伝える短い言葉を、大きな文字で画面に置きます。文字を図像と同じ重みのデザイン要素として扱ったことが、WPAポスターの特色とされます。
WPAポスターが向いている成果物
少ない色面の人物や風景と大きな呼びかけを組み、公共活動や文化企画の案内を明快に伝えられる。
WPAポスターとは
WPAポスターは、1936年から1943年にかけてアメリカの公共事業促進局(Works Progress Administration、WPA)の事業で作られたポスターです。WPAは1935年、フランクリン・ルーズベルト大統領が、失業者を仕事に戻すニューディール政策の一環として設けた機関で、1939年に名称を「Work Projects Administration」に改めました。
WPAの連邦美術計画は5,000人以上の美術家を雇い、各地にポスター部門を置きました。ポスターは展覧会や地域の活動、演劇、保健や教育の事業を知らせるために作られました。ニューヨークの部門を率いたのは、バウハウスの考え方を学んだリチャード・フローテで、美術家たちは大胆な色やさまざまな様式を試すことができました。
ポスターは初め1枚ずつ手で描かれていましたが、1936年に画家アンソニー・ヴェロニスがシルクスクリーン印刷を量産向けに改良し、1日に600枚も刷れるようになりました。WPAの美術事業全体では、3万5,000の図案から200万枚以上が印刷されました。
現存が知られるのは約2,000枚で、900枚以上を所蔵する米国議会図書館のコレクションが最大です。国立公園局にも、1939年ごろニューヨークのWPAの画家が作った、クマに餌を与えないよう呼びかけるシルクスクリーンのポスターが残っています。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 人物や風景が、少ない色の面で描き分けられている
- 細部を省いた平面的な描き方になっている
- 短い呼びかけの言葉が大きな文字で示されている
これらが揃っていると、WPAポスターの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「WPAポスター」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- About this Collection: Works Progress Administration Posters(新しいタブで開きます)Library of Congress
- 50 Nifty Finds #46: Feeding the Habit(新しいタブで開きます)U.S. National Park Service
- WPA Posters: Art for The Common Good(Arpie Gennetian, Objective, Issue 5, 2021)(新しいタブで開きます)Parsons School of Design / Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum, MA History of Design and Curatorial Studies
名称・説明・主な視覚的特徴と「WPAポスターとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



