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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

ヴェイパーウェイヴ

Vaporwave

古い広告やコンピューター表現の断片を組み合わせる、インターネット発の視覚表現。古典彫刻や初期CGのような物体、甘い色のグラデーションを使い、懐かしさと不自然さを同居させる。

ヴェイパーウェイヴのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

ヴェイパーウェイヴの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#E8A7D0)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#392D60文字と構造6.32:1本文の文字にも使える
#56C8C4主な装飾1.03:1文字には向かない
#B8ACE4補助の装飾1.08:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

ヴェイパーウェイヴのプロンプト例

ヴェイパーウェイヴでデザインしてください。古典彫刻と粗いCGの幾何学体を重ね、ピンクと青緑のグラデーションに引き伸ばした文字や軽い映像ノイズを加えてください。

ヴェイパーウェイヴの主な視覚的特徴

  1. 古典彫刻と粗いコンピューター画像を同じ画面に置く

    ギリシア彫刻のような古典美術をCGで描き直し、画素の粗いコンピューター画像と並べます。高尚なものと安っぽいものを混ぜ、作り物めいた不気味さを生みます。

  2. ピンクと青緑のグラデーションや光沢のある幾何学体

    ピンクと青緑の穏やかなグラデーションに、大理石模様の立体や光る泡を浮かべます。甘い色調が、1980〜90年代のテレビやゲームへの懐かしさを呼び起こします。

  3. 引き伸ばした文字やVHS映像のようなノイズ

    引き伸ばした文字や全角の英字を使い、画面にはVHSのような粗いノイズを重ねます。アナログ技術の不安定さを、そのまま画面に持ち込む表現です。

ヴェイパーウェイヴが向いている成果物

ヴェイパーウェイヴとは

ヴェイパーウェイヴは、2010年ごろにインターネット上で生まれた音楽ジャンルと、それにともなう視覚表現です。名前は「ヴェイパーウェア(vaporware)」をもじったもので、2010〜11年にTurntable.fm、SoundCloud、Bandcampなどを通じて勢いを増しました。

音楽は、エレベーター音楽やテレビ、広告、テレビ通販、ゲームの音を素材にします。視覚面では、ギリシア彫刻のCG、引き伸ばした文字、大理石模様の立体、ピンクと青緑のグラデーション、VHSのような粗い画質を組み合わせます。2008年の世界金融危機の直後に現れました。根底には、消費文化が時間と場所に与えた影響への懐疑があるとする見方もあります。

よく知られる作品が、マッキントッシュ・プラス名義で2011年に出た『Floral Shoppe』のジャケットです。画素の粗いCG、胴体のないギリシア風の胸像、日本語の文字、甘いピンクを組み合わせたもので、作者はラモーナ・アンドラ・ザビエルです。

2012年までに広く注目され、「モールソフト」などの派生ジャンルも生まれました。2014年にリチャード・タリーが加わったMTVの新しい見た目は、はっきりとヴェイパーウェイヴ風だったと評されています。2015年を終わりとみる人も多いものの、様式はミーム文化に取り込まれていきました。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 古典彫刻や古いコンピューター画像などの懐かしいモチーフがある
  • ピンクと青緑の甘い配色が使われている
  • 引き伸ばした文字や、VHSのようなノイズがある

これらのいくつかが揃っていると、ヴェイパーウェイヴの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「ヴェイパーウェイヴ」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「ヴェイパーウェイヴとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)