本文へ移動
DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

トワル・ド・ジュイ

Toile de Jouy

淡い地に、一色の濃淡で人物や田園の小景を描く布の表現です。ここでは単色の場面柄を扱います。

トワル・ド・ジュイのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

トワル・ド・ジュイの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#F2EFE4)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#354F75文字と構造7.21:1本文の文字にも使える
#8198B3主な装飾2.57:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

トワル・ド・ジュイのプロンプト例

トワル・ド・ジュイでデザインしてください。白に近い地へ、一色の細い描線と濃淡で人物や田園の小景を配してください。

トワル・ド・ジュイの主な視覚的特徴

  1. 白に近い地と一色の濃淡

    V&Aの収蔵品には、白い木綿の地に、茜で染めたとみられる赤や茶の一色で刷ったものがあります。色を重ねず、一色の濃淡だけで場面を描き出します。

  2. 人物や田園の小さな場面

    羊飼いの娘や楽師、農場の仕事など、理想化した田園の暮らしを小さな場面に分けて描きます。一枚の布の中で、同じ場面の組み合わせが繰り返されます。

  3. 細い描線による装飾

    彫った銅版で刷ると、木版より細かく繊細な線で描けます。この技法によって、絵画のように細部まで描いた場面柄が作られました。

トワル・ド・ジュイが向いている成果物

  • 淡い地へ単色の人物や田園の小景を配し、限られた色で細やかな物語性のある外観にできる。

トワル・ド・ジュイとは

トワル・ド・ジュイは「ジュイの布」という意味の呼び名です。1760年、クリストフ=フィリップ・オーベルカンフが、パリとヴェルサイユの間にある村ジュイ=アン=ジョザスに、木綿に柄を刷る工場を開きました。フランスでは1686年から1759年まで、「アンディエンヌ」と呼ばれた捺染綿布の輸入や生産、着用が禁じられており、工場は禁止が解かれた後に開かれました。

工場は初めの10年間は木版で布を刷り、1770年に銅版による印刷を取り入れました。銅版は細かく描き込んだ絵柄を刷るのに向いていました。こうした一色刷りの布は、ナントなどほかの産地のものも含めて、しばしばトワル・ド・ジュイと呼ばれます。

工場は1783年に王立工場の称号を受け、最盛期には1300人以上が働きました。1843年に閉鎖されるまでに、3万を超える柄が作られました。大部分は花柄で、人物の場面を描いた柄は数が少なく、主に室内装飾用でした。その場面には、田園や歴史、文学、時事の主題が選ばれました。画家ジャン=バティスト・ユエは、田園の暮らしを描いた場面柄の図案で、特に大きな影響を与えました。

閉鎖後もトワル・ド・ジュイの柄は使われ続け、服飾のコレクションにも繰り返し取り入れられてきました。ジュイ=アン=ジョザスの町が1977年に開いたトワル・ド・ジュイ美術館は、工場と創業者の記憶を伝えています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 白に近い地に、一色だけで刷られている
  • 人物や田園の小さな場面が、間隔をあけて繰り返し並んでいる
  • 細い線で、絵のように細部まで描かれている

これらが揃っていると、トワル・ド・ジュイの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「トワル・ド・ジュイ」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「トワル・ド・ジュイとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)