STYLE PROFILE
カリグラフィック
Calligraphy
道具の運びがつくる線の太細とリズムを、文字の造形として見せる表現。

カリグラフィックの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#262822 | 文字と構造 | 12.88:1 | 本文の文字にも使える |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
カリグラフィックのプロンプト例
カリグラフィックでデザインしてください。筆記具の向きによって変化する線の太細、手で書く動きがつながる文字、運筆の方向が読み取れる線を取り入れてください。
カリグラフィックの主な視覚的特徴
- 筆記具の向きによって変化する線の太細
幅広のペン先を同じ角度に保って書くため、横へ動かす線は細く、引き下ろす線は太くなります。太い部分と細い部分が、文字の決まった位置に自然に現れます。
- 手で書く動きがつながる文字
アメリカのカリグラファー、エドワード・カティッチは、後から描き足さず、少ない動きで直接書くことをカリグラフィーの特徴に挙げています。続け書きでは、手の運びが線の流れになります。
- 運筆の方向が読み取れる線
幅広のペンは押すと進みにくく、ほとんどの線は引いて書きます。「O」も左右2つの弧に分けて書くので、線ごとの向きや順序が形に残ります。
カリグラフィックが向いている成果物
運筆による線の太細を名称の造形として使い、短い言葉に手で書いたリズムと個性を与えられる。
カリグラフィックとは
カリグラフィックは、手で美しく書いた文字、カリグラフィーの線を造形に生かす表現です。カリグラフィーという英語は古代ギリシア語に由来し、「美しい書き文字」を意味します。世界のあらゆる文字体系にありますが、ここではローマ字の伝統を見ていきます。
ローマ字の書き文字に大きな影響を与えてきたのが、先をのみのようにまっすぐ切った幅広のペンです。ペンを刃の向きに横へ動かすと細い線に、手前へ引き下ろすと太い線になります。ローマ字に太い部分と細い部分があるのは、この道具で書かれてきた結果です。
20世紀初めのイギリスで、カリグラフィーの復興を率いたのがエドワード・ジョンストンです。ジョンストンは1898年、建築家で教育者のW・R・レサビーに勧められ、大英博物館の写本の文字を学び始め、翌1899年からはロンドンの中央美術工芸学校で教えました。1906年に出した著書『Writing & Illuminating, & Lettering』は、近代カリグラフィー運動を確立したとされます。
ジョンストンは、線の重さ、ペンの角度、形の一貫性を教えるための書体を「ファウンデーショナル・ハンド」と名付けました。クラフツ・スタディ・センターの教材は、この書体が多くのカリグラフィー教育の土台になっていると述べています。1916年にはロンドン地下鉄の書体も作りました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 線の太さが、書く向きによって変わっている
- 手で書く動きのまま、文字がつながっている
- 線の向きや書き順が読み取れる
これらのいくつかが揃っていると、カリグラフィックの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「カリグラフィック」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Calligraphy - an education in letter form(新しいタブで開きます)Crafts Study Centre / VADS
- Edward Johnston(新しいタブで開きます)Ditchling Museum of Art + Craft
- Calligraphy and Lettering(新しいタブで開きます)Crafts Study Centre, University for the Creative Arts
- Edward Johnston, 1872 - 1944(Internet Archive)(新しいタブで開きます)London Transport Museum
- calligraphy (process)(新しいタブで開きます)Art & Architecture Thesaurus, Getty Research Institute
名称・説明・主な視覚的特徴と「カリグラフィックとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



