STYLE PROFILE
シノワズリ
Chinoiserie
ヨーロッパで想像された東アジアの風景、鳥、花、亭を装飾的に組み合わせるスタイル。

シノワズリの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#253B35 | 文字・構造 | 9.20:1 | 本文の文字にも使える |
#8CA596 | 主色 | 2.03:1 | 文字には向かない |
#BB8C53 | 補助色 | 2.31:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
シノワズリのプロンプト例
シノワズリの雰囲気にしてください。空想的な亭や塔を配した風景、花木と鳥を連ねる細かな描写、漆器や磁器を思わせる装飾面を取り入れてください。
シノワズリの主な視覚的特徴
- 空想的な亭や塔を配した風景
空想的な亭や、中国の塔の弧を描く屋根を配した風景です。そこに描かれる中国風の衣装の人物は、中国の品から写すこともありましたが、多くはデザイナーの想像から生まれました。
- 花木と鳥を連ねる細かな描写
見事な鳥や花の図案を細かく描き込みます。家具や磁器と同じく、塔や花の図案、空想の情景は、18世紀の壁紙にも現れました。
- 漆器や磁器を思わせる装飾面
東アジアの漆をまねたジャパニングで家具の表面を仕上げることがあります。ニスと絵具で漆に似た仕上がりを作り、その上に中国風の風景や人物を描いた家具もあります。
シノワズリが向いている成果物
空想的な花鳥や亭の情景を面に広げ、ヨーロッパの装飾趣味を感じる外観にできる。中国文化そのものの代表としては使わない。
シノワズリとは
シノワズリは、中国の美術やデザインの要素をまね、西ヨーロッパの要素と組み合わせた、ヨーロッパで流行した装飾様式です。呼び名は19世紀に採り入れられたフランス語です。16世紀前半から東アジアの磁器や絹、漆器がヨーロッパへ流れ込み、その異国的な性格が長く人々を引きつけていました。
こうした輸入品に刺激を受け、18世紀半ばのロココのデザイナーたちは、東洋のモチーフや装飾をさまざまな品物に取り入れました。中国、日本、インドのものを区別せずに組み合わせ、異国の空想の世界を作りました。空想的な亭のある風景、中国の塔の屋根の線、見事な鳥、中国風の衣装の人物などが描かれました。人物は中国の品から写すこともありましたが、多くはデザイナーの想像から生まれました。
英国では、1750年のハーフペニーの図案集や、1754年のチッペンデールの家具図案集が、シノワズリ家具の制作を広めました。広州を訪れたことのあるウィリアム・チェンバーズ(1723〜96年)は、ロンドンのキュー王立植物園に、ヨーロッパで最初の塔(1761年)を設計しました。流行は、18世紀後半にピユマンの気まぐれな図案で頂点に達したと一般に考えられています。
一方で、論理や理性に欠ける、本物の中国美術の戯画だと批判する人もいました。1839〜42年の英国と中国のアヘン戦争の後、人気は衰えました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 空想的な亭や塔のある風景が描かれている
- 花木や鳥が細かく描き込まれている
- 漆器や磁器を思わせる仕上げの面に図柄が置かれている
これらのいくつかが揃っていると、シノワズリの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「シノワズリ」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Chinoiserie – an introduction(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
- Fan(収蔵品解説)(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
- Cabinet on stand(収蔵品解説)(新しいタブで開きます)Victoria and Albert Museum
名称・説明・主な視覚的特徴と「シノワズリとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



