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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

サルベージ/アップサイクル

Upcycled Design

使われていた材料や部品の跡を残して組み直す表現です。ここでは廃材の木を用いた家具を代表に、色や質感の違いを構成に生かします。

サルベージ/アップサイクルのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

サルベージ/アップサイクルの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#D9CEB9)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#393D37文字と構造7.10:1本文の文字にも使える
#9AAB9B主色1.55:1文字には向かない
#A67E61強調色2.33:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

サルベージ/アップサイクルのプロンプト例

サルベージ/アップサイクルでデザインしてください。元の色や質感が異なる部材、継ぎ合わせた構造、使用歴を感じさせる素材の表面を取り入れてください。

サルベージ/アップサイクルの主な視覚的特徴

  1. 元の色や質感が異なる部材

    塗装の色が違う板などを並べ、ばらばらの色や質感を一つの面にまとめます。イークの家具は塗装の色が違う板で作られ、最初の廃材の戸棚では、色と質感で面を構成できるようにしました。

  2. 継ぎ合わせた構造

    大きさや形の揃わない部材を、枠やベルトでつなぎ合わせて一つの形にします。イークは木片を枠に固定し、レミは回収した引き出しをベルトで束ねました。

  3. 使用歴を感じさせる素材の表面

    古い塗装や釘穴など、以前使われていた跡を表面に残します。イークの大きな廃材の肘掛け椅子では、使われた跡や塗装、釘穴が見た目に強く表れています。

サルベージ/アップサイクルが向いている成果物

サルベージ/アップサイクルとは

アップサイクルという語は、1994年にソーントン・ケイの記事で、ライナー・ピルツが使ったのが最初とされます。ピルツは、ふつうのリサイクルで不必要に価値が失われることを「ダウンサイクル」と呼んで批判し、古い製品の価値を下げずに高める「アップサイクル」が必要だと述べました。

1990年ごろにオランダのデザイン学校を出た学生たちが、形や考えだけでなく素材の再利用にも取り組みました。その一人ピート・ヘイン・イークは、1990年の卒業制作で回収した木材から、古びた板でできた背の高い戸棚を作りました。古い塗装の層と細い板の並べ方が、絵画のような見た目を生みました。イークは木片を固定する枠を作り、小さく歪んだ木片も使えるようにして、色と質感で構成できるようにしました。

アムステルダム市立美術館はこの戸棚を所蔵し、「劣った」素材や不完全さ、個性へのイークの関心は当時独特だったと記しています。1991年には、ドローグ・デザインのテヨ・レミが、回収した引き出しをカエデ材の箱に収めてベルトで束ねた整理棚を作りました。ニューヨーク近代美術館によれば、1990年代初めのレミたちは既にある素材をしばしば新しい作品に作り替え、意図して限った手段を使うことを一つの美学にまで高めました。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 色や質感の違う部材を組み合わせている
  • 部材を継ぎ合わせた構造が見えている
  • 古い塗装や傷など、使われてきた跡が残っている

これらが揃っていると、サルベージ/アップサイクルの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「サルベージ/アップサイクル」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「サルベージ/アップサイクルとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)