STYLE PROFILE
形而上絵画
Metaphysical Painting
静かな建築空間に長い影や意外な物を置き、見慣れた景色を不可解に見せる絵画表現。

形而上絵画の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#303B37 | 文字・線 | 6.33:1 | 本文の文字にも使える |
#AC6847 | 主色 | 2.37:1 | 文字には向かない |
#718477 | 補助色 | 2.17:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
形而上絵画のプロンプト例
形而上絵画風に、人けの少ない広場や建築の背景、長い影とずれた遠近感、関係のない物を並べた静かな構成を取り入れてください。
形而上絵画の主な視覚的特徴
- 人けの少ない広場や建築の背景
アーケードの続くイタリアの町の広場を、不自然なほど人のいない姿で描きます。写実的な描き方のまま、現実を超えた心の世界を感じさせる舞台です。
- 長い影とずれた遠近感
夕暮れの空のもとで伸びる長い影と、誇張された線遠近法で空間を描きます。暗い空や斜めに伸びる影の模様が、不穏な雰囲気を強めます。
- 関係のない物を並べた静かな構成
《愛の歌》の古典彫刻の頭部やゴム手袋、緑の球のように、互いに関係のない物を一つの場面に並べます。意外な組み合わせが、見る人に謎を投げかけます。
形而上絵画が向いている成果物
人けのない広場と長い影に意外な物を置き、謎や孤独を扱う内容に静かな違和感を与えられる。
形而上絵画とは
形而上絵画は、20世紀初めのイタリアで起こった美術の運動で、イタリア語ではピットゥーラ・メタフィジカと呼ばれます。ジョルジョ・デ・キリコと、もと未来派のカルロ・カッラが、北イタリアの都市フェラーラで生み出しました。厳密には二人が共に制作した1917年の半年ほどしか続きませんでしたが、この呼び名は、それ以前からのデ・キリコの作品にも広く使われます。
画家たちは写実的な描き方で、イタリアの町に典型的な広場を描きましたが、その広場は不自然なほど人けがなく、物や彫像が奇妙に組み合わされています。こうして、物質的な現実を超えた心の世界をつくり出したことが、名前の由来です。デ・キリコは、目に見える姿の奥に隠れた現実を表そうとしました。
デ・キリコは1911年から1915年までパリで制作し、誇張された線遠近法で、さびれた古典的な町並みを夢のような場面として描きました。詩人アポリネールは、《愛の歌》(1914年)のような作品に「形而上的」という言葉を使っています。この様式の典型例とされる《詩人の不安》(1913年)では、古典的な女性像の壊れた胴体が、アーケードの横でバナナの房と向き合っています。
形而上絵画は大きな影響を与え、特に夢のようなシュルレアリスムの絵画、なかでもマックス・エルンストの絵画の発展に結びつきました。のちにシュルレアリスムを率いるアンドレ・ブルトンも、デ・キリコに強く心を動かされました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 人けのない広場や建築が背景になっている
- 長い影が伸び、遠近感が誇張されている
- 互いに関係のない物が静かに並べられている
これらが揃っていると、形而上絵画の特徴を持っていると言えるでしょう。
意外な組み合わせを使う点はシュルレアリスムと共通しますが、スマートヒストリーの解説は、シュルレアリスムが無意識を表そうとしたのに対し、《予言者の報酬》のデ・キリコは哲学をよりどころにしたと述べています。
実例を見る
Google画像検索で「形而上絵画」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- The Song of Love(新しいタブで開きます)The Museum of Modern Art
- De Chirico(新しいタブで開きます)The Museum of Modern Art
- Metaphysical Art(新しいタブで開きます)Tate
- Giorgio de Chirico, The Soothsayer’s Recompense(新しいタブで開きます)Smarthistory
- Surrealism: Origins and Precursors(新しいタブで開きます)Smarthistory
名称・説明・主な視覚的特徴と「形而上絵画とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



