STYLE PROFILE
イカット/絣
Ikat / Kasuri
糸を部分的に染めてから織り、輪郭に細かな揺れが残る柄を作る表現です。地域ごとに形や色は異なります。

イカット/絣の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#34374D | 文字と構造 | 9.06:1 | 本文の文字にも使える |
#A94D49 | 主な装飾 | 4.24:1 | 大きな文字や図形なら使える |
#BFA14F | 補助の装飾 | 1.93:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
イカット/絣のプロンプト例
イカット/絣でデザインしてください。染め分けた糸で織ったように、柄の境界を糸の方向へ細かく揺らし、織り目を残してください。
イカット/絣の主な視覚的特徴
- 糸の方向に揺れる柄の境界
染め分けた糸を織るとき、糸がわずかにずれてゆがみが生じます。そのため柄の境界は直線にならず、糸の方向に沿って揺れます。
- 防染した糸による色面
糸を括って染まらない部分を残し、文様に合わせて色を分けます。その糸を並べて織ることで、布の上に色面が組み上がります。
- 織り目を伴う柔らかな輪郭
染色技法の制約から、文様の輪郭はぼやけます。この「絣あし」と呼ばれるぼやけが、絣ならではの味わいになります。
イカット/絣が向いている成果物
糸の方向に揺れる文様の輪郭を面に使い、均一な幾何学柄とは違う柔らかな織物の表情を出せる。
染め分けた糸と織り目を主題にし、地域ごとの染織を扱う記事に素材の手がかりを与えられる。
イカット/絣とは
イカット/絣は、織る前に文様に合わせて糸を染め分け、その糸(絣糸)で織り上げる模様織物です。イカットは「結ぶ」「縛る」を意味するマレー語に由来し、世界共通の染織用語として一般に使われています。日本の「かすり」の名は、文様の輪郭が糸の乱れでかすれて見えることによるとする説があります。
糸を括って染まらない部分を作る「括り絣」が、最も基本的な技法です。絣糸を経糸に使う経絣、緯糸に使う緯絣、両方に使う経緯絣があります。ケント州立大学博物館は、どれほど丁寧に括っても、染めと織りの工程で予測できないゆがみが生じ、文様の縁がぼやけると説明しています。
絣は世界の各地で作られてきました。インドの婚礼用サリーに使われるパトラと呼ばれる絹の経緯絣や、インドネシアの木綿絣はその代表です。中央アジアの絣は、19世紀から20世紀初めにかけて、この地域の都市の文化が栄えた時期に優れた芸術となりました。
日本では、7〜8世紀の法隆寺や正倉院に伝わった裂の中に、絣織が見られます。絣織が大きく発達したのは江戸時代中期以降で、とくに後期から明治にかけてです。各地で独特な絣が生まれ、福岡県の久留米絣は、江戸後期に井上伝が始めたといわれます。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 柄の境界が糸の方向に沿って揺れている
- 染め分けた糸による色面が並んでいる
- 輪郭が織り目とともに柔らかくかすれている
これらが揃っていると、イカット/絣の特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「イカット/絣」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Kaleidoscopic Dreamcoats: Central Asian Ikat Robes(新しいタブで開きます)Kent State University Museum
- 絣(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典・改訂新版 世界大百科事典・日本大百科全書・ブリタニカ国際大百科事典)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館・平凡社・ブリタニカ・ジャパン)
- イカット(デジタル大辞泉・改訂新版 世界大百科事典)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館・平凡社)
- 久留米絣(デジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典)(新しいタブで開きます)コトバンク(小学館)
名称・説明・主な視覚的特徴と「イカット/絣とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



