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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

初期デジタル・タイポグラフィ

Early Digital Typography

初期のコンピューターや低解像度プリンターによる文字の見え方を取り入れる表現です。滑らかさより、画素に沿った角ばりを特徴として見せます。

初期デジタル・タイポグラフィのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

初期デジタル・タイポグラフィの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#F2EEDF)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#252827文字と構造12.80:1本文の文字にも使える
#9A9E91主色2.35:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

初期デジタル・タイポグラフィのプロンプト例

初期デジタル・タイポグラフィでデザインしてください。粗いビットマップの文字、階段状に折れる曲線、解像度の違いが見える文字の組み合わせを取り入れてください。

初期デジタル・タイポグラフィの主な視覚的特徴

  1. 粗いビットマップの文字

    文字を格子に並んだ画素の点で組み立て、四角い粒をそのまま見せます。初期のマッキントッシュの画面とドットマトリクス・プリンターで使うための形です。

  2. 階段状に折れる曲線

    画素の格子では曲線を滑らかに表せず、段々に折れた線になります。リッコは、300dpiのレーザープリンターで印刷された曲線が、階段状の線の連なりで表される様子を観察しています。

  3. 解像度の違いが見える文字の組み合わせ

    画素の粗い大きな文字と、従来の組版による小さな文字を一つの画面に並べます。グレイマンの1986年のポスターでも、見出しと細かな文字で両者が使い分けられました。

初期デジタル・タイポグラフィが向いている成果物

  • 粗いビットマップ文字と階段状の輪郭を見出しに繰り返し使い、初期コンピューター文化を感じる告知にできる。

初期デジタル・タイポグラフィとは

初期デジタル・タイポグラフィは、初期のパーソナルコンピューターの粗い画面や印刷の特徴を、文字の形として生かす表現です。1984年にアップルがマッキントッシュを発売すると、その後の10年で、デザインの作業は手で描いて切り貼りする工芸から、主に画面の上の作業へ移っていきました。

代表的な人物が、ルディ・ヴァンダーランスの雑誌『エミグレ』のために書体を作ったズザナ・リッコです。リッコは1984年にマッキントッシュでビットマップ書体を作り始め、ドットマトリクス・プリンターで印刷できる文字を試しました。エンペラー、エミグレ、オークランドといった書体は雑誌に使われ、まもなく販売されました。リッコによると、1985年にはページ組版のソフトもなく、低解像度の文字をできるだけ大きく印刷し、写真で縮小して台紙に貼っていました。

ロサンゼルスのエイプリル・グレイマンもデジタルの道具を取り入れ、ビットマップの文字や画像のぎざぎざした縁を強調しました。一方で、画素の見える見慣れない輪郭に懐疑的なデザイナーも多くいました。

2011年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)は23のデジタル書体を収蔵し、1985年のオークランドもその一つになりました。学芸員のパオラ・アントネッリは、リッコを、画素でできた書体を最初に作った一人として紹介しています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 文字の形が四角い画素の集まりで描かれている
  • 曲線や斜めの線が階段状に折れている
  • 画素の粗い文字と滑らかな文字が並んでいる

これらのいくつかが揃っていると、初期デジタル・タイポグラフィの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「初期デジタル・タイポグラフィ」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「初期デジタル・タイポグラフィとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)