STYLE PROFILE
アラベスク
Arabesque
つるや葉などを抽象化し、曲線をつなぎながら広げる植物系の装飾文様。

アラベスクの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#3B4B37 | 文字と構造 | 7.51:1 | 本文の文字にも使える |
#B59655 | 主な装飾 | 2.26:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
アラベスクのプロンプト例
アラベスクでデザインしてください。葉やつるを抽象化し、絡み合う曲線と反復する植物形で装飾面をつくってください。
アラベスクの主な視覚的特徴
- 葉やつるを抽象化した形
葉や花、果実などの植物を図式化した形で表します。イスラム美術の植物文様は、10〜12世紀に高度に抽象化された独自の様式へと発展しました。
- 曲線が絡み合う連続的な構成
優美な渦巻く曲線が直線や星形の文様と絡み合い、左右対称を保ちながら軽やかに続きます。つる草に似た曲線の交わりの中に、植物のモチーフを置きます。
- 反復する植物形がつくる装飾面
植物の形を上下左右に繰り返し、面全体を装飾で覆います。左右上下に連続することが、アラベスク文様の必須の条件とされています。
アラベスクが向いている成果物
抽象化した葉やつるの曲線を枠や帯へ連続させ、短い文字を包む細やかな装飾面を作れる。
アラベスクとは
アラベスクは、葉やつるなどの植物をもとにした、イスラム美術の曲線的な装飾文様です。名前はフランス語で「アラビア風」を意味し、美術では、とくにつる草のような植物が絡み合う唐草模様を指すことが多い言葉です。ただし、メトロポリタン美術館の2001年の解説では、この語を使うイスラム美術の研究者は少ないとされています。
イスラム美術の植物文様は、東地中海のビザンティン文化とイランのサーサーン朝の伝統から取り入れられました。イスラム時代の初めには写実に近い形が使われ、新しい支配者の好みに合わせて様々に試されました。10〜12世紀になって高度に抽象化されたイスラム独自の様式が生まれ、その代表がアラベスクです。植物文様はイスラム世界の各地で、建物、写本、器物、織物を飾りました。
13世紀のモンゴルの西アジア侵攻と、イランでのモンゴルの宮廷の成立とともに、多くの中国の文様が取り入れられました。16〜17世紀のオスマン朝、サファヴィー朝、ムガル朝では、写実的な花を加えた複雑な文様も使われました。16世紀のヨーロッパでも、まずイタリアで、次に北の地域で、イスラム風の植物文様が発展しました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 葉やつるが図式的な形に置き換えられている
- 曲線が絡み合いながら途切れずに続いている
- 植物の形が繰り返されて面を埋めている
これらが揃っていると、アラベスクの特徴を持っていると言えるでしょう。
幾何学文様とは抽象性や反復、対称性で多くの共通点を持ちますが、アラベスクは幾何学文様に入るほどには抽象化されていないと説明されます。
実例を見る
Google画像検索で「アラベスク」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Vegetal Patterns in Islamic Art(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Vegetal Patterns in Islamic Art(英語版)(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- アラベスク(改訂新版 世界大百科事典〔執筆者:友部直〕/日本大百科全書〔篠塚二三男〕/百科事典マイペディア/ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)(新しいタブで開きます)コトバンク(平凡社・小学館・ブリタニカ・ジャパン)
- Geometric Patterns in Islamic Art(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
名称・説明・主な視覚的特徴と「アラベスクとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



