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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

アナモルフォーシス

Anamorphosis

特定の角度から見ると正しい形になるよう、形を大きくゆがめる表現です。通常の正面視と指定した視点で、同じ像の見え方が変わります。

アナモルフォーシスのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

アナモルフォーシスの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#E9E3D6)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#252C2B文字と構造11.14:1本文の文字にも使える
#7F9387主色2.55:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

アナモルフォーシスのプロンプト例

アナモルフォーシスでデザインしてください。一方向に引き伸ばした形、視点に合わせて調整した遠近のゆがみ、斜めから見ると形が整う構成を取り入れてください。

アナモルフォーシスの主な視覚的特徴

  1. 一方向に引き伸ばした形

    像を細長く引き伸ばし、正面からは何か分からない形にします。シェーンの肖像の木版画は、細長い姿が横から見ると正しい比率に戻ります。

  2. 視点に合わせて調整した遠近のゆがみ

    より手の込んだ方法では、見る角度に合わせ、間隔が先へ行くほど広がる台形の格子に像を写し、遠近法に沿ったゆがみを作ります。この方法では、単純な長方形の格子に写すより、自然に像が戻ります。

  3. 斜めから見ると形が整う構成

    決まった視点から斜めに見ると、ゆがみが解けて像が現れます。『大使たち』は視点が右側に設定されているため、頭蓋骨は右から見たほうが整います。

アナモルフォーシスが向いている成果物

  • 見る角度を指定した展示ポスターで、斜めから形が整う仕掛けを主役にできる。通常の画面表示だけでは成立せず、掲示位置と視点に合わせた設計が必要になる。

  • 正面と指定視点で変わる像を題材にし、錯視や遠近法を紹介する記事の主題を示せる。

アナモルフォーシスとは

アナモルフォーシスは、遠近法の決まった規則に従って像を意図的にゆがめ、特定の角度から見るか、円筒形や円錐形などの鏡に映したときにだけ、正しい形が現れるようにする表現です。16〜17世紀の幾何光学の進歩を背景に広まり、17世紀にはとても人気を集めました。

16世紀には、この手法はめずらしいものではなく、ある程度流行していたと考えられています。ドイツのエアハルト・シェーンは、皇帝カール5世とフェルディナントの細長い肖像を木版画で作り、横から見ると正しい比率に戻るようにしました。よく知られた例が、ハンス・ホルバイン(子)が1533年に描いた『大使たち』です。画面の中の引き伸ばされた頭蓋骨は、右側から見ると形が整いやすくなっています。

1638年には、フランスのミニモ会の修道士で数学者のジャン=フランソワ・ニスロンが、アナモルフォーシスを専門に扱った最初の本『La perspective curieuse』を出版し、絵を変形する方法と見方を示しました。同じ手法は、ローマのサンティニャーツィオ教会の天井のように、床の決まった点から見ると平らな天井にドームがあるように見せる錯覚にも使われました。18世紀にはアナモルフォーシスの絵が広く見られ、円筒形の鏡に映すと像が分かる絵を自然哲学の講義に使った例もあります。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 像が一方向に大きく引き伸ばされている
  • 正面からは何が描かれているか分かりにくい
  • 斜めから見るか鏡に映すと形が整う

これらが揃っていると、アナモルフォーシスの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「アナモルフォーシス」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「アナモルフォーシスとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)