STYLE PROFILE
新しい視覚
New Vision Photography
別名:ニュー・ヴィジョン、Neues Sehen
極端な視点や切り取りによって、身近な物を見慣れない形へ変える写真表現。

新しい視覚の代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#191919 | 文字・線 | 14.61:1 | 本文の文字にも使える |
#858585 | 主色 | 3.06:1 | 大きな文字や図形なら使える |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
新しい視覚のプロンプト例
新しい視覚風に、強い俯瞰や仰角からの視点、斜めに傾けた水平線、対象を部分的に切り取る接写を取り入れてください。
新しい視覚の主な視覚的特徴
- 強い俯瞰や仰角からの視点
真上から見下ろしたり、真下から見上げたりして、見慣れた物を新鮮な姿に変えます。モホイ=ナジは、鋭い角度からの視点を写真の新しい方法として提案しました。
- 斜めに傾けた水平線
水平線や建物の線を傾け、画面を斜めに横切らせます。メトロポリタン美術館の解説は、ロシアの写真家たちが傾いた水平線を、見ることの古い習慣を壊す手法として使ったと説明しています。
- 対象を部分的に切り取る接写
対象に近づいて一部だけを大きく写し、質感や繰り返す模様を際立たせます。大胆なトリミングも、モホイ=ナジが提案した方法の一つでした。
新しい視覚が向いている成果物
強い俯瞰、仰角、接写で身近な物を切り取り、既知の対象に新しい見方を与える主題画像を作れる。
新しい視覚とは
新しい視覚(ニュー・ヴィジョン)は、1920年代に発展した写真の動向です。バウハウスの考え方と直接結びつき、とくにバウハウスで教えたラースロー・モホイ=ナジの仕事と深く関わっていました。
第一次世界大戦後の1920〜30年代には、カメラを使わずに光で像を作るフォトグラム、断片的な画像を組み合わせたフォトモンタージュ、写真とタイポグラフィの組み合わせなど、型にはまらない表現が一気に花開きました。モホイ=ナジは、こうした表現を20世紀の技術文化に根ざす「新しい視覚」(ドイツ語でdas neue Sehen)と呼びました。カメラのレンズを通して世界を見つめ直し、写真を日常の現実を映す鏡として使うことが目指されました。
モホイ=ナジは、思いがけない視点を推し進め、ネガのままの焼き付け、鋭い角度からの視点、大胆なトリミングを提案しました。1925年の《装飾の仕事、スイス》では、下から見上げたペンキ職人が、幾何学的な構成の一要素になっています。バウハウスの学生だった山脇巌は、近代建築の構造の線、強い光と影、一つの質感に迫る接写を取り入れました。
1920年代の終わりには新しい視覚の写真の国際展が相次ぎ、最も重要だった1929年のシュトゥットガルトの「映画と写真」展には約1,000点が集まりました。1930年代にスターリン主義とファシズムが台頭すると、関わった写真家の多くが幻滅し、沈黙しました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 強い俯瞰や仰角から撮られている
- 水平線や建物の線が斜めに傾いている
- 対象の一部に近づいて大きく切り取っている
これらのいくつかが揃っていると、新しい視覚の特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「新しい視覚」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- New Vision Photography(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- Decorating Work, Switzerland(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
- New Vision(新しいタブで開きます)Tate
- The New Vision of Photography(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
名称・説明・主な視覚的特徴と「新しい視覚とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)

