本文へ移動
DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

チュリゲラ様式

Churrigueresque

装飾を重ねた柱飾りと、密度の高い彫刻で入口や祭壇を際立たせるバロックの表現。サンタ・ベラクルス教会を例に、立体的な装飾を左右に組み立てる見た目を参照します。

チュリゲラ様式のスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

チュリゲラ様式の代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#E7D5BA)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#423529文字・構造8.24:1本文の文字にも使える
#AF8E66主色2.12:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

チュリゲラ様式のプロンプト例

チュリゲラ様式の雰囲気にしてください。装飾部材を積み重ねたようなエスティピテの柱飾り、花綱や人物像を密集させた彫刻、中央の開口を囲む左右対称の装飾構成を取り入れてください。

チュリゲラ様式の主な視覚的特徴

  1. 装飾部材を積み重ねたようなエスティピテの柱飾り

    多くの部材や断片を重ねて組み立てた柱で、下へ向かって細くなり、逆さのオベリスクのように見えます。重い部分が上に来るため、柱そのものに不安定さが生まれます。

  2. 花綱や人物像を密集させた彫刻

    柱の表面に、メダリオンや花綱、天使、人の顔などを密に彫り重ねます。サンタ・プリスカ教会の正面でも、紋章や貝殻、渦巻く蔓、プットが余白を埋めています。

  3. 中央の開口を囲む左右対称の装飾構成

    サンタ・ベラクルス教会の正面のように、半円アーチの入口を2本のエスティピテで挟み、装飾を中央の軸に対して対で組みます。サンタ・プリスカ教会では、同じ形の2つの塔が中央部を左右から挟みます。

チュリゲラ様式が向いている成果物

  • 重層的な柱飾りと密集する彫刻を十分な面積で見せ、バロック装飾の細部を扱う記事の主題を示せる。

チュリゲラ様式とは

チュリゲラ様式(チュリゲレスコ)は、スペインで生まれ、スペイン領アメリカで姿を変えた、複雑で入り組んだ装飾の様式です。17世紀から18世紀への変わり目に、スペインのバロックは装飾的で華やかな方向へ進み、当時を代表する建築家一族の名を取りました。1665年にマドリードで生まれたホセ・ベニート・デ・チュリゲラと、その兄弟ホアキン、アルベルトにちなむ名です。

この様式で目立つのが、エスティピテと呼ばれる柱です。下が太く上へ細くなる古代ギリシアの柱とは逆に、エスティピテは下へ向かって細くなり、逆さにしたオベリスクのようにも見えます。メキシコシティのサンタ・ベラクルス教会の正面では、多くの部材を重ねたエスティピテの付柱に、メダリオンや花綱、天使、人の顔が彫られています。

セビーリャ出身のヘロニモ・デ・バルバスによるメキシコシティ大聖堂の「王たちの祭壇」(1718〜37年)は、エスティピテを用いた祭壇で、Smarthistoryの解説によれば、メキシコ各地の建築の先例になりました。エスティピテと、彫像を収める壁龕付きの付柱の組み合わせは、その後もこの様式で使われ続けます。

ヌエバ・エスパーニャでは1720年ごろから1780年ごろまで「ウルトラバロック」が続き、タスコのサンタ・プリスカ・イ・サン・セバスティアン教会(1751〜58年)は、その最もよい表現と多くの人に考えられています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • 部材を積み重ねたような、下へ細くなるエスティピテの柱がある
  • 柱や壁面に、花綱や天使、人の顔などの彫刻が密集している
  • 中央の入口や開口を、左右対称の装飾が囲んでいる

これらが揃っていると、チュリゲラ様式の特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「チュリゲラ様式」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「チュリゲラ様式とは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)