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DESIGN VOCABULARYデザインスタイル図鑑

STYLE PROFILE

バイオモーフィズム

Biomorphism

細胞や生き物を連想させる、丸く不定形な輪郭を使う抽象表現。

バイオモーフィズムのスタイル見本
見本はこの図鑑のためにAIで生成した画像です。

バイオモーフィズムの代表配色例

色コードと役割をまとめてコピーできます。
背景(#EEE6D5)とのコントラスト比
色役割比文字に使う目安
#313A39文字・線9.42:1本文の文字にも使える
#A57457主色3.23:1大きな文字や図形なら使える
#8C9A77補助色2.41:1文字には向かない

比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。

バイオモーフィズムのプロンプト例

バイオモーフィズム風に、アメーバや腎臓を思わせる不定形の輪郭、硬い幾何学から離れた有機的な曲線、生物を直接写さず形の印象を取り出す表現を取り入れてください。

バイオモーフィズムの主な視覚的特徴

  1. アメーバや腎臓を思わせる不定形の輪郭

    腎臓やアメーバを思わせる、丸みのある不規則な輪郭で形をつくります。アルプは、彩色した木の浮彫でこうした形を最初に用いた作家とされます。

  2. 硬い幾何学から離れた有機的な曲線

    直線や角ではなく、ふくらんだり、うねったりする曲線で形を描きます。キュビスムや構成主義の幾何学に代わる、有力な形の選択肢となりました。

  3. 生物を直接写さず形の印象を取り出す表現

    特定の動植物を描くのではなく、生き物らしさを感じさせる形だけを取り出します。アルプの《エナックの涙》などの浮彫の形は、何も具体的に描かずに、体や植物の働きを連想させます。

バイオモーフィズムが向いている成果物

  • 丸い不定形の輪郭を面や模様に使い、生き物の気配や柔らかさを抽象的に表せる。

  • 有機的な曲線を情報の区切りに繰り返し、自然や生命を主題にした催しの構成を統一できる。

バイオモーフィズムとは

バイオモーフィズムは、抽象的でありながら、植物や人の体などの生き物を思わせる形を使う表現です。名前は、ギリシア語で「生命」を表すビオスと「形」を表すモルフェを組み合わせたものです。この言葉は1930年代ごろから、より抽象的なシュルレアリスムの絵画や彫刻、特にジョアン・ミロとジャン(ハンス)・アルプの作品を説明するのに使われ始めたと考えられています。

1935年、イギリスの批評家ジェフリー・グリグソンは、抽象には幾何学的なものと「バイオモーフィック(生物形態的)」なものの二種類があると書きました。翌1936年には、ニューヨーク近代美術館の初代館長アルフレッド・H・バー・ジュニアが著書『キュビスムと抽象美術』でこの語を取り上げ、幾何学的ではなく有機的、直線的ではなく曲線的な流れとして説明し、ミロとアルプをその代表に挙げました。

1917年の《エナックの涙(大地の形)》のようなアルプの彩色した木の浮彫では、キュビスムの直線的な構造が、曲線的で「有機的」な形に溶けていきます。MoMAによれば、アルプは腎臓やアメーバのような「バイオモーフィック」な形を最初に用いた作家で、こうした形は、キュビスムや構成主義の幾何学に代わる有力な選択肢となりました。

1930年代にはヘンリー・ムーアやバーバラ・ヘップワースも、のちにはルイーズ・ブルジョワも、こうした形の作品を手がけました。批評家ジェニファー・ヒギーは、これらの形が抽象的でもどこか生きているように見え、カタツムリの殻のらせんやアメーバ、顕微鏡で見た細胞などを思わせることが多いと述べています。

見分けるときは、次の点を確かめてみてください。

  • アメーバや腎臓を思わせる不定形の輪郭がある
  • 直線や角ではなく、ふくらむ曲線で形ができている
  • 特定の生き物を写さず、生命らしい印象だけを取り出している

これらが揃っていると、バイオモーフィズムの特徴を持っていると言えるでしょう。

実例を見る

Google画像検索で「バイオモーフィズム」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。

出典

名称・説明・主な視覚的特徴と「バイオモーフィズムとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)