関通のランサムウェア被害と復旧事案の概要と評価

関通で2024年9月にランサムウェア被害が発生し、バックアップを含むサーバー6台が暗号化されました。INTERNET Watchの報道によると、勤怠管理システムなどが動作不能になり、算出された被害額は約17億円です。

発生日
2024/09/12
公表日
(報道日)
算出された被害額
約17億円
新規営業への影響
9月から12月まで約3カ月間、新規営業ができず

事案の概要

企業・サービス
関通のランサムウェア被害と復旧
確認状況
被害後にネットワークを遮断し、復旧後の業務環境を基本的にフルクラウドへ移行したと報じられています。個人情報の流出状況は今回の資料に記載されていません。
発生日
2024/09/12報道では2024年9月12日18時15分に問題が発生したとされています。 根拠資料
公表日
(報道日)
報道の掲載日です。
公表された原因
報道によると、攻撃者はVPNから侵入しました。VPNの脆弱性の放置や不要なアカウントの残存も指摘されていますが、それぞれの利用方法は示されていません。

経緯

INTERNET Watchの報道によると、関通では2024年9月12日18時15分、インターネットにつながらないとの連絡をきっかけに問題が判明しました。勤怠管理システムで打刻できなくなり、同社が販売した倉庫管理システムの利用企業からもトラブルの相談がありました。

報道によると、ランサムウェア「Akira」により、データセンターのサーバー6台がすべて暗号化され、バックアップにも被害が及びました。Active Directory関連、基幹サーバー、勤怠管理システムなどが動作不能になった一方、Google Workspaceや各種SaaSなどのクラウド上のサービス・機能は被害を免れました。

関通はサーバーのLANケーブルを抜き、社内LANを遮断しました。達城利元氏は、9月から12月までの約3カ月間は新規営業が一切できなかったと講演で述べました。報道によると、復旧後は業務を基本的にフルクラウドで運用し、認証や端末、SaaSの管理を見直しています。

報道によると、算出された被害額は約17億円です。内訳は、賠償金や請求しなかったサービス利用料などの顧客対応が約10億円、復旧・フォレンジック費用が4億円、サーバー類の固定資産除却損が3億円です。復旧費用として約20億円を借り入れたとされています。

原因

報道によると、攻撃者はVPNから侵入しました。達城氏は、従業員のパスワードの使い回しを管理できておらず、VPNに不要なアカウントが残り、VPNの脆弱性も放置されていたと説明しました。これらの個々の弱点が今回どのように利用されたかは示されていません。

Aとした理由

報道によると、サーバーの暗号化によって勤怠管理システムなどが動作不能になり、復旧後の業務環境が再構築されました。確認できる業務機能への影響に基づきAと評価します。

評価基準 v4.1 ・ 評価日 2026-11-04

Aの評価基準

金融・人事・具体的な生活や行動履歴の露出、一定規模以上の連絡先流出、又は代替対応を要する一部業務・サービスの停止。

評価基準を見る →

出典

  1. 「思い出すと震える」悪夢のランサムウェア攻撃、被害からの回復、そしてセキュリティ企業の立ち上げへ――その生々しい経緯をCyber Governance Labの達城利元社長が語る【Security Days Fall 2026】⁠internet.watch.impress.co.jp
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