STYLE PROFILE
ヴィクトリアン・グラフィック
Victorian Design
文字そのものを装飾として扱い、複数の華やかな書体を組み合わせる表現です。ここでは19世紀後半の印刷物に見られる装飾的なタイポグラフィを代表にします。

ヴィクトリアン・グラフィックの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#36302B | 文字と構造 | 9.66:1 | 本文の文字にも使える |
#775044 | 主色 | 5.17:1 | 本文の文字にも使える |
#A98645 | 強調色 | 2.52:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
ヴィクトリアン・グラフィックのプロンプト例
ヴィクトリアン・グラフィックでデザインしてください。細かな装飾を持つ文字、性格や太さの異なる複数の書体、文字を大きく扱う華やかな紙面を取り入れてください。
ヴィクトリアン・グラフィックの主な視覚的特徴
- 細かな装飾を持つ文字
文字の形そのものに飾りを加え、文字を装飾として見せます。目新しさで人目を引くことを狙った、華やかで多彩な書体が数多く作られました。
- 性格や太さの異なる複数の書体
太さや形の異なる書体を、1つの紙面にいくつも組み合わせます。「多いほどよい」という考え方から、ありふれた商用の書状にも複数の書体が並びました。
- 文字を大きく扱う華やかな紙面
文字を大きく扱い、紙面の主役にします。大きな文字を刷れる安価で丈夫な木活字が、ポスターなどの広告に広く使われました。
ヴィクトリアン・グラフィックが向いている成果物
複数の装飾書体を大きく組み合わせ、名称や短い案内自体を華やかな装飾として見せられる。
ヴィクトリアン・グラフィックとは
ヴィクトリアン・グラフィックは、19世紀の印刷物に見られる、文字そのものを装飾として扱う表現です。米国のシャンプレーン・カレッジ図書館の展示解説によると、19世紀には文字がかつてないほど装飾となり、書体のデザイナーたちは、目新しさで人目を引くための華やかで多彩な書体を数百も生み出しました。
華やかな文字は、鉄道の時刻表や商用の便箋から、劇場のプログラムや暦まで、あらゆる紙面を占めました。同図書館が所蔵する楽譜も、多くは表紙が装飾的な書体で飾られています。「多いほどよい」というヴィクトリア朝の考え方のもと、ありふれた商用の書状にも、華やかな書体がいくつも並びました。同図書館は、1870年から1900年を米国におけるヴィクトリア朝デザインの最盛期としています。
ロンドン博物館によると、19世紀の劇場は観客を集めようと競い合い、印刷業の技術の発展がもたらした新しい書体を使って、大胆で目を引くプレイビル(演目の告知)を作りました。また、ニューヨークのダリアス・ウェルズは1827年に、木製の文字を大量生産する方法を見いだしました。重く扱いにくい大きな金属活字に代わる、安価で丈夫な木活字は、ポスターなどの広告に広く使われました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 文字に細かな装飾が施されている
- 性格や太さの異なる書体がいくつも組み合わされている
- 文字が大きく扱われ、紙面の見せ場になっている
これらが揃っていると、ヴィクトリアン・グラフィックの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「ヴィクトリアン・グラフィック」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Victorian Typography: A New Special Collections Exhibition(新しいタブで開きます)Champlain College Library / Erica Donnis
- Playbill (Royal Victoria Theatre, 1854)(新しいタブで開きます)London Museum
- The Best in the World! Stone & Murray’s Circus!(新しいタブで開きます)Grolier Club Exhibitions
名称・説明・主な視覚的特徴と「ヴィクトリアン・グラフィックとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



