STYLE PROFILE
プレシジョニズム
Precisionism
工場や建物の形を鋭い輪郭と滑らかな面で整理する、精密な幾何学的絵画表現。

プレシジョニズムの代表配色例
| 色 | 役割 | 比 | 文字に使う目安 |
|---|---|---|---|
#33434D | 文字・線 | 7.70:1 | 本文の文字にも使える |
#8D9C9F | 主色 | 2.13:1 | 文字には向かない |
#BA8C68 | 補助色 | 2.24:1 | 文字には向かない |
比はWCAG 2.2の計算式で求めた値です。4.5:1以上は本文の文字、3:1以上は大きな文字や図形に使える目安です(達成基準1.4.3・1.4.11)。
プレシジョニズムのプロンプト例
プレシジョニズム風に、建物や機械を明快な幾何学へ整理する描写、くっきりした直線と輪郭、筆触を目立たせない滑らかな面を取り入れてください。
プレシジョニズムの主な視覚的特徴
- 建物や機械を明快な幾何学へ整理する描写
工場や橋、建物を、単純な形とその下の幾何学的な骨組みに整理して描きます。シーラーは、アメリカの工場や工業施設を、ヨーロッパのゴシック大聖堂に当たる現代のものと見なしていました。
- くっきりした直線と輪郭
直線と輪郭をはっきり引き、細部を省いて形を際立たせます。当時の批評でも、その「精密さ」や「正確な線」がたびたび指摘されました。
- 筆触を目立たせない滑らかな面
筆の跡を残さず、表面を滑らかに仕上げます。シーラーの《室内》(1926年)に見られる抑揚のない滑らかな表面は、後の工業建築の描写を予告するものとされます。
プレシジョニズムが向いている成果物
工場や機械を鋭い直線と滑らかな面に整理し、産業や都市の特徴を明快なシルエットで示せる。
プレシジョニズムとは
プレシジョニズムは、1920年ごろからアメリカで広がった絵画の様式です。画家たちは正式なグループを作らず、宣言も出しませんでしたが、共通の様式と主題によって結びついていました。1920年代には「イマキュレーツ」や「近代の古典主義者」と呼ばれ、1927年にアルフレッド・H・バーが「プレシジョニスト」の名を正式に用いました。
画家たちは、構図を単純な形と幾何学的な骨組みにまとめ、はっきりした輪郭、少ない細部、滑らかな表面で描きました。ヨーロッパの美術からは、ピュリスムの秩序と明快さ、未来派の技術の賛美を取り入れ、チャールズ・デムスはキュビスムの幾何学的な単純化を用いました。ポール・ストランドら写真家の鋭い焦点、思いがけない視点や切り取り方の影響も見られます。
一方で、画家たちはアメリカの風景や地域の文化から主題を選び、アメリカらしさを打ち出しました。摩天楼や吊り橋、製鉄所や炭鉱、工場群が描かれ、農場の建物にも同じ硬い輪郭の様式が使われました。チャールズ・シーラー、エルシー・ドリッグス、ラルストン・クロフォード、ルイス・ロゾウィックらが知られます。シーラーは工業建築を鮮明な幾何学で描いて、この様式の代表的な画家となりました。
1930年代には、抽象やシュルレアリスムに傾く第二世代も現れました。第二次世界大戦で原子爆弾が使われると、技術の破壊力への不安が広がり、この様式を可能にした自信に満ちた見方は揺らいでいきました。
見分けるときは、次の点を確かめてみてください。
- 建物や機械が、単純な幾何学的な形にまとめられている
- 直線と輪郭がくっきり引かれている
- 筆の跡が目立たない、滑らかな面で塗られている
これらが揃っていると、プレシジョニズムの特徴を持っていると言えるでしょう。
実例を見る
Google画像検索で「プレシジョニズム」を見る(新しいタブで開きます)検索結果の画像はこの図鑑には保存しません。出典
- Breaking Ground: The Whitney’s Founding Collection(新しいタブで開きます)Whitney Museum of American Art
- Cult of the machine: Precisionism and American art(新しいタブで開きます)Whitney Museum of American Art, Frances Mulhall Achilles Library
- Precisionism (Heilbrunn Timeline of Art History)(新しいタブで開きます)The Metropolitan Museum of Art
名称・説明・主な視覚的特徴と「プレシジョニズムとは」の事実は、上の出典に基づきます。特徴の説明と見分け方は、出典の内容をこの図鑑がまとめたものです。代表配色例・向いている成果物・プロンプト例は、この図鑑の編集上の提案です。制作・編集:小林 秀樹(セカヤサAIブログ)



