AIにUIを伝えるなら、まず「パーツの正式名称」を覚えよう

AIにUIを伝えるなら、まず「パーツの正式名称」を覚えよう

こんにちは。

前回は、AIでダッシュボードを作るとき、構成パーツの名前を知っているだけで精度が大きく変わる という話を書きました。

AIに伝わるダッシュボード設計 — 5つのパーツ × 4つの型で構造を指示する方法【コピペ可能なプロンプト付き】
AIに伝わるダッシュボード設計 — 5つのパーツ × 4つの型で構造を指示する方法【コピペ可能なプロンプト付き】
AIに「ダッシュボード作って」と頼むだけでは構造がぼやけがち。KPIカード、フィルターバーなどダッシュボード固有の構成要素を名前で伝えるコツと、用途別4パターンのコピペ可能なプロンプト例を紹介します。
ai.itokoba.com

今回はダッシュボードに限らず、Webデザイン、UIデザイン全般に話を広げます。

たとえば「画面の右上に開閉するメニューを置いて」とAIに指示したとします。これでも一応それっぽいものは出てきます。でも、サイズ感やアイコンの位置、開閉の動きがなんとなく微妙 ということが起きがちです。

これを「画面の右上にハンバーガーメニューを配置して」に変えるだけで出力がガラッと変わります。

デザインスタイルやレイアウトパターンと同様に、UIパーツの正式名称を知っているだけで、AIへの指示精度は劇的に上がります。

代表的な20個のUIパーツをカテゴリ別に解説していきます。

なぜUIパーツの「名前」が重要なのか

まず、名前を知らない場合の指示を見てみましょう。

「画面の下にアイコンが横に並んだナビゲーションをつけて。ホーム、検索、プロフィールの3つで、選択中は色を変えて」

一方、名前を知っている場合はこうなります。

「Bottom Navigationを配置して。ホーム、検索、プロフィールの3タブ」

後者は一言でAIに完璧に伝わります。 しかも出力の品質も段違いです。

AIは世の中で広く使われているUIパーツの名前をすでに知っています。正式名称で指示するだけで、見た目や操作挙動を正確に再現してくれます。

さらに、FABやBottom NavigationのようにGoogleのMaterial DesignAppleのHuman Interface Guidelinesで公式に定義されているようなパーツは、推奨サイズ・余白・アニメーションの情報が揃っています。したがってそれらを含めた精度で出力されます。

つまり名前を知っていることが、最も効率的なプロンプトなわけです。

ナビゲーション系パーツ(6個)

まずは、ユーザーがページ間を移動するためのパーツです。サイトやアプリの骨格を決める重要なカテゴリです。

Header / Global Navigation(ヘッダー)

画面上部に常設されるナビゲーションです。概ねロゴ+メニューリンクの構成が基本で、ほぼすべてのWebサイトに存在します。類似パーツにFooter(フッター)もありますね。ページ下部に存在します。

Logo
HomeAboutProductsContact

AIへの伝え方: 「Header NavigationにLogo、About、Services、Contactのリンクを配置して」

Tab / Tab Bar(タブ)

横並びのラベルをクリックして、同じエリア内のコンテンツを切り替えるUIです。ページ遷移なしで情報を切り替えられるのがポイントです。

Settings
General
Account
Privacy
🔔 Notifications
Sound
Vibrate
👤 Profile
John Doe
john@example.com
🔒 Privacy
Location
Analytics

AIへの伝え方: 「Tab BarでOverview、Analytics、Settingsの3タブを切り替えられるようにして」

現在のページ階層を示すリンクです。「Home > Products > Detail」のように、ユーザーがどの階層にいるかを一目で把握できます。

Logo   Menu1   Menu2
Home/ Products/ Detail Page

AIへの伝え方: 「ページ上部にBreadcrumbを配置して。3階層で」

Pagination(ページネーション)

コンテンツを複数ページに分割表示するための前後リンクです。ブログ記事一覧や検索結果ページでよく使います。

1 2 3

AIへの伝え方: 「記事一覧の下にPaginationを配置して。現在ページのハイライト付き」

Hamburger Menu / Drawer(ハンバーガーメニュー)

三本線アイコン(≡)をタップすると、画面の左からスライドして開くメニューです。モバイルサイトでは必須のパーツです。

MyApp
Menu
🏠 Home
📊 Dashboard
📧 Messages
⚙ Settings

AIへの伝え方: 「モバイルヘッダーにHamburger Menuを設置。タップでDrawerがスライドインする形で」

Bottom Navigation(ボトムナビゲーション)

モバイル画面の下部に固定されるタブ型ナビです。Home、Search、Profileなど、主要な画面にアイコン+ラベルでアクセスできます。

Home
🏠
Home
🔍
Search
🔔
Alerts
👤
Profile

AIへの伝え方: 「Bottom Navigationを配置。Home、Search、Notifications、Profileの4タブ」

セカヤサ
セカヤサ
僕が最初に「名前の威力」を実感したのが、まさにBottom Navigationでした。「下にアイコン並べて」だと微妙な出力だったのが、名前を使った途端に完璧なUIが出てきたんです。

アクション・入力系パーツ(3個)

次は、ユーザーが操作や入力を行うためのパーツです。フォームやボタンまわりのUIがここに入ります。

FAB(Floating Action Button)

画面右下に浮遊する丸いボタンです。そのアプリで最も重要なアクション(投稿、作成、追加など)に使います。Material Designで定義された代表的なパーツです。

Notes
+

AIへの伝え方: 「画面右下にFABを配置。アイコンは+マーク」

クリックすると選択肢が展開するメニューです。プルダウン、セレクトボックスとも呼ばれます。選択肢が5〜15個程度のときに適しています。

Order
Category
Electronics
Electronics
Clothing
Books

AIへの伝え方: 「Dropdownで都道府県を選択するSelectを配置して」

Date Picker(デイトピッカー)

日付選択に特化した専用UIです。クリックするとカレンダーが展開し、日付をタップして選びます。予約フォームや期間指定でよく使います。

Booking
Date
📅2026/03/17
March 2026
MTWTFSS 1 2345678 9101112131415 16171819202122

AIへの伝え方: 「チェックイン日とチェックアウト日のDate Pickerを並べて配置して」

表示・フィードバック系パーツ(7個)

コンテンツの表示方法や、ユーザーへのフィードバックに関するパーツです。数が多いカテゴリですが、どれも頻出です。

Card(カード)

コンテンツをひとまとめにした矩形のブロックです。画像+タイトル+説明文の構成が典型で、ECサイトの商品一覧やブログ記事一覧でおなじみです。

Feed
Card Title
Description text here
Card Title
Description

AIへの伝え方: 「Cardコンポーネントを3カラムのグリッドで6枚並べて。画像、タイトル、説明文の構成で」

横スクロールで複数のコンテンツを順番に表示するUIです。下にドットインジケーター(今何枚目か)が付くのが一般的です。ヒーロー画像やおすすめ商品の表示に使います。

AIへの伝え方: 「トップページのヒーローエリアにCarouselを配置。3枚のスライドで、ドットインジケーター付き」

Badge / Dot(バッジ)

通知数を示す小さな赤い数字がBadge、未読を示す赤い丸がDotです。アイコンの右上に小さく付けるのが定番で、通知ベルやチャットアイコンとセットで使います。

App
🏠 🔔
3
Badge
💬
Dot
👤

AIへの伝え方: 「通知アイコンにBadgeを付けて。件数は3」

Accordion(アコーディオン)

クリックで開閉するコンテンツです。FAQページで頻出のパーツで、質問をクリックすると回答が展開する、あのUIです。

FAQ
What is this?
This is the answer to the first question.
How does it work?
Explanation for the second question.
Need help?
Contact us at support@example.com.

AIへの伝え方: 「FAQセクションにAccordionを5つ並べて。最初の1つは開いた状態で」

背景を暗くして、画面中央に浮かび上がるウィンドウです。ユーザーに確認や操作を求めるときに使います。閉じるまで背景の操作はできません。

App
⚠️
Delete Account?
This cannot be undone.
Cancel Delete

AIへの伝え方: 「削除確認のModalを実装して。タイトル、メッセージ、キャンセル/削除ボタンの構成で」

Toast / Snackbar(トースト)

画面の下部に一時的に表示されるフィードバック通知です。「保存しました」「送信完了」のようなメッセージを、数秒だけ表示してから自動で消えます。

Mail
Message sent UNDO
📥📤🗑

AIへの伝え方: 「保存成功時にToastを表示。3秒後に自動で消えるように」

Alert(アラート)

エラー・成功・警告・情報を示す帯状の通知メッセージです。Toastと違って画面に残り続けるのが特徴です。フォームのバリデーションエラーなどで使います。

Dashboard
⚠ Connection lost.
✓ Saved successfully.
⚡ Quota at 90%.

AIへの伝え方: 「フォーム上部にerrorタイプのAlertを表示して。アイコン付きで」

進捗・その他(4個)

処理中の状態や、ステップの進行を伝えるためのパーツです。ユーザーの「今どうなっているの?」という不安を解消する役割があります。

Spinner / Loader(スピナー)

読み込み中を示す回転アニメーションです。データ取得中やページ遷移中に表示して、処理が進んでいることをユーザーに伝えます。

Loading

AIへの伝え方: 「データ読み込み中にSpinnerを中央に表示して」

Progress Bar(プログレスバー)

処理の進捗を横バーで視覚的に表示します。ファイルアップロードやプロフィール入力の完了率など、「あとどれくらい」を伝えたい場面で使います。

Upload
Uploading…72%
Processing…

AIへの伝え方: 「ファイルアップロード中にProgress Barを表示して。パーセンテージも表示」

Step Indicator(ステップインジケーター)

複数ステップの手順で、今どこにいるかを示すUIです。ECサイトの購入フローで「情報入力 → 確認 → 完了」と表示されるあれです。

Checkout
Info
2
Pay
3
Done

AIへの伝え方: 「3ステップのStep Indicatorを配置。入力、確認、完了の順で」

Scroll Animation(スクロールアニメーション)

スクロールに伴って要素がふわっと出現するアニメーション効果です。LPやポートフォリオサイトでよく使われます。厳密にはUIパーツというよりインタラクション手法ですが、AIへの指示で頻出なので含めました。

Landing Page
Hero Section
Get Started →

AIへの伝え方: 「各セクションにScroll Animationを付けて。fade-upで、遅延0.2秒」

セカヤサ
セカヤサ
Scroll Animationは「ふわっと出るやつ」と説明しがちですが、名前で伝えると方向やタイミングまで一発で指定できます。正式名称の威力がよくわかるパーツです。

まだまだある — 全63パーツ一覧

ここまで紹介した20個は代表的なものですが、UIパーツはまだまだあります。以下に全63パーツをカテゴリ別にまとめました。

すべてを暗記する必要はありません。「こういうパーツがあるんだ」と知っておくだけで、必要なときに正式名称で検索できるようになります。

ナビゲーション(11個)

英語名日本語名説明
Headerヘッダー画面上部の常設ナビゲーション
Footerフッター画面下部のリンク・著作権エリア
Navigation Barナビゲーションバー主要リンクを横並びにしたバー
Tabタブ同一エリアでコンテンツを切り替え
Sidebarサイドバー画面横に配置する補助ナビ
Breadcrumbパンくずリスト現在のページ階層を表示
Paginationページネーションコンテンツの前後ページリンク
Hamburger / Drawerハンバーガーメニュー三本線で開閉するスライドメニュー
Mega Menuメガメニュー大量のリンクをパネルで展開
Bottom Navigationボトムナビゲーションモバイル画面下部のタブ型ナビ
Navigation Railナビゲーションレールタブレット向けの縦型サイドナビ

アクション・入力(16個)

英語名日本語名説明
Buttonボタンクリックで処理を実行する基本パーツ
Icon Buttonアイコンボタンアイコンだけで構成されたボタン
FABフローティングアクションボタン画面に浮遊する丸い主要アクションボタン
Text Fieldテキスト入力欄テキストを入力する基本フォーム要素
Search Bar検索バーキーワード検索用の入力欄
Checkboxチェックボックス複数選択が可能な四角いチェック
Radio Buttonラジオボタン単一選択用の丸いチェック
Switch / ToggleスイッチON/OFFを切り替えるスライド式UI
Dropdown / Selectドロップダウンクリックで選択肢が展開するメニュー
Combo Boxコンボボックス入力と選択を兼ねるテキスト付きドロップダウン
Sliderスライダーつまみを動かして値を調整するUI
Range Sliderレンジスライダー最小値と最大値を範囲指定するスライダー
Stepperステッパー+/−ボタンで数値を増減する入力UI
Picker / Date Pickerデイトピッカーカレンダーから日付を選択する専用UI
Drop Zoneドロップゾーンファイルをドラッグ&ドロップするエリア
Formフォーム入力要素をまとめた送信用コンテナ

表示・コンテンツ(9個)

英語名日本語名説明
Cardカード画像+タイトル+説明をまとめた矩形ブロック
Listリスト項目を縦に並べた一覧表示
Tableテーブル行と列でデータを構造化した表
Chartチャート棒・折れ線・円などのグラフ表示
Carouselカルーセル横スクロールで複数コンテンツを表示
Avatarアバターユーザーの顔写真やアイコンを丸く表示
Badge / Dotバッジ通知数や未読を示す小さなマーク
Tag / Chipタグ / チップカテゴリやステータスを示すラベル
Feedフィード時系列でコンテンツが流れる一覧

フィードバック・オーバーレイ(10個)

英語名日本語名説明
Modalモーダル背景を暗くして中央に浮かぶウィンドウ
Dialogダイアログ確認や選択を求める小さなウィンドウ
Alertアラートエラー/成功/警告を示す帯状の通知
Toast / Snackbarトースト一時的に表示される短いフィードバック
Tooltipツールチップホバーで表示される補足説明の吹き出し
Popoverポップオーバークリックで表示されるリッチな情報パネル
Bottom Sheetボトムシート画面下から上にスライドするパネル
Action Sheetアクションシート操作の選択肢をリストで表示するシート
Context Menuコンテキストメニュー右クリックで表示される操作メニュー
Scrim / Overlayスクリム背景を暗くする半透明のカバー

進捗・ステータス(11個)

英語名日本語名説明
Progress Barプログレスバー処理の進捗を横バーで表示
Spinner / Loaderスピナー読み込み中の回転アニメーション
Skeleton Screenスケルトンスクリーン読み込み中にレイアウトの輪郭を表示
Step Indicatorステップインジケーター複数ステップの進捗を表示
Page Indicatorページインジケーター現在のページ位置をドットで表示
Rating Barレーティングバー星マークで評価を表示・入力
Segmented Controlセグメンテッドコントロール分割されたボタン群で表示を切り替え
Status Barステータスバー時刻・電波・バッテリーを表示するバー
Placeholderプレースホルダー入力欄に薄く表示されるヒントテキスト
Scroll Animationスクロールアニメーションスクロールで要素がふわっと出現する効果
Smooth Scrollスムーススクロールなめらかにスクロールする挙動

オンボーディング・ガイド(6個)

英語名日本語名説明
Splash Screenスプラッシュスクリーンアプリ起動時に一瞬表示されるブランド画面
Walkthroughウォークスルー初回起動時の機能説明スライド
Coach Markコーチマーク特定のUIを指し示すガイド吹き出し
Scope Barスコープバー検索結果の絞り込みカテゴリバー
Accordionアコーディオンクリックで開閉するコンテンツ

全パーツのプロンプトテンプレート付き完全版は、近日公開予定の有料記事にまとめます。

まとめ

というわけで、AIにUIを伝えるための「パーツの正式名称」を20個+全63パーツの一覧をまとめました。

名前を知っているだけで、AIへの指示が劇的に変わります。 長い説明文を書く必要がなくなり、一言で正確なUIが出てくるようになります。

このシリーズでは、AIにデザインを伝えるための語彙を段階的に整理してきました。ざっくりレベル分けすると、こうなります。

  • Level 1: デザインスタイル + レイアウト — 全体の70%が決まる
  • Level 2: カラー + タイポグラフィ — 見た目が整う
  • Level 3: UIパーツ — 細部が決まる ← 今回の記事

Level 1から順に身につけていくのがおすすめです。関連記事もぜひ読んでみてください。

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